自身にとって初となる作曲に、当初は戸惑いを覚えたというhitomi。しかし、デビュー時に経験した“初めての作詞”により前向きに取り組むことができたと当時を思い返した。
デビュー当初、小室から「なにか歌詞を書いて」といわれたhitomi。表現者として活動したいと歌手を志していたhitomiは誰かの書いた歌詞を歌うものだと思っていたため、もちろんなにも思い浮かばなかったという。そんなhitomiに、小室は「彼氏や友だちと話したことでもいい」とひと言。
「(作詞を)やったことがなくても、やってみたらなんとかできたし(作曲も)やってみるか、と。ダメもとでもいい。やらないと始まらないし、出来ないことは自分のところにこないだろうと考えて、前向きに頑張ってましたね」(hitomi)
「『これやって』と目の前に出されたものに対して、無条件に飛び込んでいけるのがhitomiのスタンスだよね」と称賛したDJ KOO。
この言葉に対し、hitomiは「目の前に池があったとして、飛び越えられるかもしれないけど届かずにボチャンと落ちるかもしれない。でも、できないからって後ずさりすると何も経験できないから、ボチャンと落ちてもいいのでとにかく経験することが大切だと、この業界にいると感じさせてもらえます」と、改めて自身の考え方を語った。
作詞作曲のみならず、2007年には映画『悪夢探偵』に出演し女優業にも挑戦している。オファーがきた当初は「(主演の)松田龍平くんに泥を塗るって! やめようよ!」と尻込みする気持ちがあったという。しかし、作詞作曲での経験を踏まえ「やっぱり自分に出来ないことは自分のところにはこないんじゃないかと思って、『やってみるか』と体当たりで挑戦しました」と当時の心境を吐露した。
「失敗してもいいから経験する」。そんなスタンスで作詞作曲、さらには演技など未経験のものに挑戦し続けてきたhitomiは、自身の行動力を支えるもうひとつの考え方に「理想をかかげること」を挙げた。
「出来ないかもしれないけど『こんなこと出来ない』と決めつけずに、まず理想をかかげるというのは大事だと思います」(hitomi)
hitomiの考えに大きくうなずいたDJ KOO。「特にこの季節、新生活でそういう(新しいことに挑戦する)環境の人もたくさんいるから、理想をかかげてみるとか、できる・できないではなく一歩踏み出すというスタンスが大事になってくるんじゃないでしょうか」と、リスナーに寄り添ったコメントを残した。
※ラジオ関西『DJ KOO×REBOOT THE WORLD』2023年4月22日放送回より