手紙を添えて写経を届ける人も多いという。別の事故で家族を亡くした人、カウンセラーを目指し、「寄り添い」のきっかけとして写経を始めた人、さまざまな思いが伝わってくる。
増田さんは「全国から伝わってくる気持ちが本当にありがたい」と、これからもこのプロジェクトを続ける思いを強くした。
そして事故で犠牲になった乗客106人と、3年前にこの世を去った母に誓う。「日本は安全な社会になりましたよ」。
JR福知山線脱線事故には、遺族や負傷者にしか語れない18年がある。それぞれが思いを胸に生きていく。