劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、「城崎マリンワールド」の小野麻鈴さんが出演。“水族館”という概念を超えた同施設の魅力について語った。
城崎マリンワールドは兵庫県豊岡市の城崎温泉近くにあり、大阪からは車で2時間30分程度。日和山海岸の景観を生かした開発で地域振興を図るべく、1934(昭和9)年に「日和山遊園」として創業。1949(昭和24)年には日和山観光株式会社が設立され、観光によって地域経済を牽引してきた。
その後、1994(平成6)年より現在の名称「城崎マリンワールド」に変更。ミュージアムや体験型プログラムを多数そろえ、“水族館”の枠にはまらない特色豊かな施設として多くの人に親しまれている。
平田さんも魅了された1人のようで、開口一番「この放送始まって以来の意欲的な姿勢で臨んでいます」と年間パスポートを取り出して、ニヤリ。
5歳になる息子が大の城崎マリンワールドファンで、「将来はマリンワールドの水槽の中の人になる!」と保育園で将来の夢をプレゼンするほど魅せられているそうだ。水泳を始めたのも飼育員を夢見てとのことで「彼のなかでは早くも就職活動が始まっている」とほほえましいエピソードも飛び出した。
息子さんのお気に入りは、想像を超える巨体を間近で見ることのできるセイウチ水槽。イルカショーにもド迫力のセイウチが登場し、ショーを盛り上げる。
体験型プログラムも多数存在する。釣ったアジをすぐに天ぷらにしてくれる「アジバー」や「初めてのドルフィントレーナーツアー」、かわいいペンギンたちのお散歩に出会えたり、50種類のことばを聞き分けるというトドが豪快にダイビングする様も圧巻だ。
ちなみに、小さいころから同施設に通っていたという小野さんのお気に入りはアザラシプールだそう。
「地元に貢献したい」という思いから、大学では都市政策を専攻していたという小野さん。就職活動においては、ゼニガタアザラシとゴマフアザラシに毎日会えるという点も大きな魅力だったという。今では毎日、楽しそうなお客様に出会えることが仕事の励みになっていると語る。
館内にはマリンワールドにおける繁殖や管理の記録などが見られる、環境学習施設「日和山海岸ミュージアム」もあり、近年では修学旅行先としても人気だ。
平田さんは「大人も子どもも1日過ごすことができる。結果、コストパフォーマンスが高いんですよね。年パスがあると並ばずにアトラクションを楽しめるのでオススメですよ」と、自ら広報隊長をかってでた。