「医師の道を諦める学生の力になりたい」という思いが、同大学事務局誕生のきっかけだと中谷さんは言います。
「医師になる資質はあっても、日本の医学部は偏差値の高さや学費面から諦める学生が今も多い。そんな現状を鑑みたときに『医師を目指すための新たな道を用意できないか』と声があがり、この一般財団法人が立ち上げられました。当時、医師になるために海外の大学へ進学するという選択はまったく無く、様々な国の医学部を検証した結果、環境面や医学部のレベルなど最も日本人に適した国がハンガリーだったのです」(中谷さん)
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現在、ハンガリーの4つの大学の医学部に在学している日本人は500人以上とのこと。ハンガリーの大学卒の医師が今後日本だけでなく世界でも増えていきそうです。
(取材・文=宮田智也 / 放送作家)