ほかにも韓国語で「カフェアイ」と書かれたスポットや写真用アイテムとして黒い薔薇もあり、みなさん思い思いに撮影を楽しんでいらっしゃいますよ。
――どのような人が来店しますか?
カフェ利用の方もいますが、ほとんどは写活目的での来店ですね。服装の8割はモノトーンコーデ。いわゆる「シミラールック」で空間を楽しんでいらっしゃいます。空間重視の方が多いので、テーマパークに行くような感覚に近いのでは。
――カフェメニューへのこだわりは?
おいしさはもちろん、空間のムードに合わせたものを意識しています。オレオドーナツやオレオクリームラテ、ブラックラテなど、基本的にモノトーンカラーのメニューを提供しています。ブラックラテはコーヒーが苦手な人でも飲みやすいと好評です。
――八尾という場所を選んだのはなぜ?
八尾は大阪の中でも学生層が多い地域になります。学校帰り来てほしいのと、主婦層にランチ目的で訪れてほしいと考えたからです。鶴橋のコリアンタウンまで電車1本で行けるアクセスの良さもポイントでした。韓国好きも狙えるな……と。実際オープンしてみて、ターゲティング通りの客層が獲得できています。とはいえ、大阪市内から離れた八尾はいまいちピンとこない場所ですよね? ですがSNSを駆使すると立地はあまり関係ないことが判明しました。空間・雰囲気をしっかり伝えることを意識し的確にSNSで発信することで多くのお客様に来ていただいているのかなと思います。スタッフもSNS活動をおこなっているインフルエンサーが多く、会いに来る人もいます。
――今後どのような韓国風カフェが流行ると思いますか?
最近の韓国では証明写真を撮るための無人施設にもカチューシャなどの小物が置いてあり、それをつけて撮影するという文化が流行しています。カフェ以外でも、空間そのものを楽しめるように「ニーズに合わせる空間」がこれから“来る”のではないかと思いますね!
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無機質カフェも撮影と喫茶を両立させたものが多く、まさに「ニーズ合わせた空間」です。従来のカフェに新たな価値をプラスすることで、若者たちの要望を満たしているのではないでしょうか。
(取材・文=弘松メイ)
◆cafe &desert iii
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