寄せられるのはリサイクルに関してだけではない。人材の多様性について外国人雇用支援やシフトアプリの開発など現場における依頼も増えており、『SDGsコンシェルジュ』としての役割も担っている。
「弊社は“人と循環で世界を救う”というミッションを掲げています。それを可能にするのは、目の前にある小さな積み重ねを多くの方々と協働し大きなうねりに変えていくことだと考えています」(田中さん)
「人と循環で世界を救う」とは具体的にどのようなことを指すのか聞いてみたところ、
◾️リサイクルやリユースの価値を訴えるプロダクツやアート
◾️地球にやさしい農業や食品産業
◾️食品ロスやロハス・ロカボに取り組む飲食店
と、田中さんは回答。加えて「未来にむけてさまざまな循環が出会い世界が素敵なものに変わって欲しいという思いから、今後弊社は『Cycle Hub+(サイクルハビタス)』というサステナブルブランドネームを立ち上げ今後活動していく予定です」とも。
「自社だけではなく、社外の組織や人と交わりながら取り組んでいきたい。世の中には多くの環境技術と活動があり、ジョインすることで解決できる事もまだまだある。それを知ってもらうための努力が弊社の使命のひとつでもあります」と熱弁する彼女から、自身の役割への責任感を強く感じた。
「ごみ拾いや電気をこまめに消すなど、小さなことでも取り組む人が増えれば大きな力になる。『知ること』はとても大切なことなのだと、いま身をもって感じています。廃食用油がリサイクルできる資源ということを覚え、周りの方にも広めていただきたいですね。私自身を含めた若い世代にもリサイクルの輪を繋げていければ」と田中さんは熱く締めくくった。
※ラジオ関西『正木明の地球にいいこと』2023年2月27日放送回より