◆鳥谷氏、糸井氏が“心を整える”プログラムを体験
今回のイベントが行われた「禅坊 靖寧」は、世界的建築家の坂茂(ばん・しげる)氏の設計で、自然豊かな周囲の環境にもなじむ木材を多用した、地上2階建て、木造・鉄骨造の「禅リトリート施設」。
地上の1階は18室の宿坊(客室)やシャワールーム、休憩スペース等の宿泊機能を有する。2階は張り出した空中デッキで禅の体験ができる。淡路島の北部に位置し、全方位が山に囲まれ、鳥のさえずりや風の音のみが響く、開放的かつ静かな環境にある。また、日本の子午線・東経135度線上を意識して建てられている。建物の高さは周囲の稜線よりも高くすることなく建てられており、視界が遮られることなく360度広がる景色の中で、あたかも空中に浮いているような感覚にも。
同施設では、約100メートルの広々としたウッドデッキ空間の中、五感で大自然を感じながら「禅」をモチーフにした体験ができる“空中禅”、精神統一し文字をしたためる“ZEN書”、香木の香りを鑑賞する“ZEN香”、お茶を点てる“ZEN茶”、粥や豆腐・淡路島野菜などを使用し独自に開発した健康的な“禅坊料理”などの5種のコンテンツを組み合わせた日帰りプラン「ZEN Wellness」が用意されている。木の香が残る床、畳張りの寝床、明るいガラス張りの窓を据え付けた部屋での宿泊プラン「ZEN Stay」もあり、企業研修や、日本文化に触れたいとやってくる海外からのインバウンド客にも好評だという。
今回のイベントで鳥谷氏・糸井氏・田中氏がトークセッション後に体験した「ZEN Wellness」内の“心を整える”プログラムでは、ヨガ10年瞑想1年のキャリアを持つ茶木めぐみインストラクターのもと、心身をリラックス。鳥谷氏は「自分も断食道場に通ったりしたことがあるが、一貫して現役時代も今も『呼吸』を大事にしている。今回の体験はこの呼吸をさらに意識できた」と感想を述べれば、糸井氏は「瞑想することによって穏やかで爽やかな気分になった。いいですね! 新たな景色が見えた」と、“超人”も心身がスッキリしたよう。田中氏は「眼を開けると周りの景色の輪郭や緑がはっきり見えた。自分の呼吸と自然がつながる感じがした」と語っていた。
同イベントには、大阪をはじめとする関西圏を中心に、東京・宮城・岐阜などからも鳥谷氏や糸井氏のファンらが集った。一般参加者の1人は、「この環境は都会暮らしでは滅多にないデジタルデトックスにもなりそうで、満足した」と、1泊2日の非日常体験を堪能していた。
(取材・文・写真=黒川良彦)
【「禅坊 靖寧」公式HP】
https://awajishima-resort.com/shop/zenbo-seinei/