サッカー・J1のヴィッセル神戸で活躍中のDF山川哲史選手が、ラジオ番組にゲスト出演し、サポーターからの質問に回答。チームの経験豊富な選手たちからのアドバイスや、筑波大学時代の思い出などを語りました。
練習拠点である神戸市西区のいぶきの森球技場で、ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』の単独インタビューに臨んだ、山川選手(※収録日は2023年4月25日)。番組内では、今シーズンのプレーについて、ホームゲーム開催時に収録されたサポーターの声がラジオでオンエアされ、次のような感想や質問が寄せられました。
●サポーター(3)「(菊池)流帆と(マテウス)トゥーレルが開幕から(けがで)すぐいなくなってしまって、すごく心配だったのですが、山川選手と本多勇喜選手が補って余りある大活躍をしてくれているので、それが大きいと思います。山川選手は身体を張っているところと、サイドバックをやっていたからか、前につけるパスであったり、普通のセンターバックよりもちょっと攻撃的に(プレー)できるのかなと思います。(筑波大学時代に)三笘薫選手とずっと1対1をやってきた経験がいきているのか、聞いてみたいです」
センターバックとして攻撃的になっているという指摘について、山川選手は、「サイドバックをやっているとき、そこが攻撃の起点になるポジションだと思いつつ、前に対してなかなかプレーできていなかった感がありました。(その教訓をいかして)そこはセンターバックでも意識して前につけるようにしています」と、ここでもサイドバックの経験をうまく取り入れているそうです。
チームは「周りの選手の要求が本当に高くて具体的」という山川選手。「武藤嘉紀選手からは『奪ったらすぐに前につけるように』と言われたり、隣りでやっている酒井高徳選手にも本当によく怒られていまして……でも、そういう先輩方が、試合でも練習でもすごく要求してくれるおかげで、(攻守ともにプレーの)意識はすごく強くなっていると思います」と、経験豊富な選手たちからの叱咤激励も、山川選手の成長に大きなプラスになっているようでした。
そして、筑波大時代の話になると、三笘選手だけでなく、同期のチームメイトと切磋琢磨してきたことが思い出深いと語りました。
「(主に)三笘(薫)選手(川崎フロンターレ→ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン/イングランド)、いま柏レイソルのMF高嶺(朋樹)選手、アルビレックス新潟のGK阿部(航斗)選手といたのですが、みんな本当に意識が高かった。休みの日でも、みんなで筋トレをしたりして。一緒にパッとやるわけではなく、筋トレルームに行くとみんながいたんです。授業もちゃんと出ていましたし、サッカーでも、サッカー以外でも、みんな意識が高くて。『自分がやらんかったら置いていかれる……』というような気持ちで切磋琢磨。みんなで上(プロ)にあがっていけたらいいなという話しをしていました。高校を卒業して大学に入学したタイミングで、それぞれの(アカデミー時代の)チームに戻るのが目標と話していて、高嶺選手は(アカデミー時代を過ごした)北海道コンサドーレ札幌ですが、結果的に全員戻ることができました。4年間の積み重ねがあったからこそだと思います」
山川選手は大学4年生のとき、2019年にイタリア・ナポリで行われた第30回ユニバーシアード競技大会に日本代表の一員として出場し、金メダル獲得に貢献しました。当時のユニバーシアード日本代表メンバーは、三笘選手、旗手怜央選手(セルティック/スコットランド)、上田綺世選手(セルクル・ブルージュ/ベルギー)、林大地選手(シントトロイデンVV/ベルギー)といった現在海外で活躍中の選手だけでなく、高嶺選手、阿部選手、角田涼太朗選手(横浜F・マリノス)、森下龍矢選手(名古屋グランパス)、明本考浩選手(浦和レッズ)など現在J1で活躍中の選手も多く名を連ねていました。