黒・赤を選ぶのはたった2割 人気は青系や紫系、時代で進化する「最新ランドセル事情」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

黒・赤を選ぶのはたった2割 人気は青系や紫系、時代で進化する「最新ランドセル事情」

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 GWにピークを迎えたという「ラン活」。小学校入学をひかえた新1年生のためにランドセルを用意する活動のことで、年々その時期は早くなっているそうです。昔はランドセルといえば黒か赤が定番でしたが、現在ではカラーラインナップは豊富になり機能も時代にあわせて変わっているそう。最新のランドセル事情について、土屋鞄製造所(東京都足立区)の広報・高橋さんに話を聞きました。

ーーランドセルの人気カラーは?

 弊社では今年の3月1日から2024年度入学用のランドセルの販売を開始しており、3月31日までの色別での売れ行きを調査したところ、1位「青・ネイビー系」2位「黒系」3位「茶・キャメル系」という結果になりました。男女別の調査は行ってはいませんが、青・ネイビー系が1位になったのは初めてです。ランドセルの多色化が進み、購入される色の分散化傾向がみられますね。弊社のランドセルは約40色のカラーを展開していますが、約8割が赤・黒系以外を選んでいます。「赤系」は8位と、色を自由に選ぶことができるようになり選択肢が広がったため、かつて女児の大定番カラーは意外にも低い順位にとどまりました。ちなみに日本鞄協会ランドセル工業会が調査した今年4月に進学した小学生の購入ランドセル色ランキングでは、男児では1位「黒」、女児は1位「紫/薄紫」でした。黒は根強い人気を誇るとはいえ、購入割合は6割を切っており減少傾向にあります。

土屋鞄での人気カラー1位は「青・ネイビー」。画像は画像は今年の新色「プリズムインディゴ」

ーーなぜ女児にパープル系が人気なのですか?

 弊社でもパープル系は4位にランクイン。人気のカラーはアニメなどのキャラクターに左右されることが多く、例えば10年ほど前は『アナと雪の女王』の大ヒットで水色系が人気に。今は『プリキュア』の影響も大きいですね。

ランドセル工業会の調査で女児人気1位は「紫/薄紫」カラー。写真は土屋鞄製造所の「ラベンダー」

ーー3位に「茶・キャメル系」がランクインしている理由は?

 落ち着いた色ですし「両親のすすめで決めていることが多いのでは?」と質問されることがありますが、ランドセル選びについてはお子様の希望を尊重するケースがほとんどです。茶・キャメル系という色が好きで選ぶお子様が多く「6年間使うことを考えて、使いやすいカラーを」という理由がほとんど。思っていたより現実的で大人な選択をするお子様が多いようです。

6年間使いやすい「茶・キャメル系」。渋い色ながら子どもが自ら進んで選ぶケースが多いそう

ーーランドセルを購入するまでの検討活動、いわゆる「ラン活」について教えてください。

 在庫を持つかどうかなどメーカーによって違いはありますが、ランドセルを注文してから手元に届くまでは長い時間がかかり、人気のブランドならば数ヶ月かかってしまうのが当たり前の時代になっています。そのため、入学式までに用意するには早めに動き始める必要があります。ラン活については、数年前はお盆がピークだったのですが最近では少し早まりGWがピークに。ランドセル選びは祖父母・親・子どもの3世代でされるご家族も多く、家族や親戚が集まりやすいことが理由に挙げられます。弊社では3月1日から販売を開始していますが、中には入学前々年の冬に販売開始するメーカーもありますね。

親子3代で集まるタイミングがラン活のピークとなる
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