今年で第50回を迎える神戸市の一大イベント「神戸まつり」初の応援隊長に、神戸を中心に活動するロックンロールバンド・ワタナベフラワーのメインボーカル、クマガイタツロウが選ばれ、委嘱式が15日に神戸市役所で行われた。
コロナ禍の影響で2020年から3年連続で中止されていた神戸まつりだが、今年は4年ぶりに開催が決定。5月27日(土)に「各区のまつり」(北区のみ5月20日)、28日(日)にはメインフェスティバルが予定されている。このたび50回記念のスペシャル企画として、神戸まつり史上初の応援隊長が設けられることになった。
2001年のバンド結成以来、20余年にわたって神戸をベースに活躍しているクマガイは、コロナ禍の2021年、神戸市全9区に1か月ずつ住んで各区の魅力を体感し発信するプロジェクトを実行するなど、神戸愛が強い。今回、「神戸まつりが復活したら、すべての区を回り、お世話になったみなさんに感謝の歌を届けたい」という本人の申し出を神戸市が快諾し、各区のまつりの舞台出演が実現することになった。
また、クマガイは、ライブイベントやラジオ番組などを通じて神戸まつりの広報役も担う。さらに、神戸まつりやサンバを意識してクマガイ自身が作詞作曲したワタナベフラワーの楽曲『神戸へおいで』が、従来の『神戸まつり音頭』とともに第50回神戸まつりの歌に採用されることも決まった。
クマガイは、同「おまつり大使」を担う第17期神戸の親善大使・スマイル神戸の3人とともに、委嘱式に出席。「人のつながりこそが神戸の魅力。(神戸市の)9区に住んでみて、それをすごく感じた」と港町のよさを述べた神戸まつり初の応援隊長は、「神戸まつりは観光都市・神戸のシンボリックなおまつり。それを神戸のみんなで盛り上げたい。隊長として旗を振ってがんばりたい」と意気込みを語った。
クマガイは、20日と27日に行われる神戸市の各区民まつりのステージで歌を披露。28日のメインフェスティバルでも、フラワーロード内に設けられるステージに立つ予定だ。
前回の神戸まつりでは、「ラジオ関西おまつり広場」のステージで熱唱し、神戸っ子をとりこにしたワタナベフラワー。「『神戸へおいで』を歌うと、たくさんの人たちが僕とともに神戸市のマーク(市章)を作ってくれるんです。そのときいつも、ステージの上で『みんな神戸が好きなんやな、神戸まつりが好きなんやな、それこそ、ほんまにこの街の魅力だな』と感じます。今年ようやく、その様子を再び見られるのでめちゃめちゃ楽しみにしています!」と笑顔で述べた。
神戸まつりでのクマガイの登場スケジュールは、ワタナベフラワーのホームページにも掲載される予定。
◆「神戸まつり」概要と、ワタナベフラワー(クマガイタツロウ)の出演スケジュール
○2023年5月20日(土)
北区「第47回きたきたまつり」
会場:鈴蘭公園
最寄駅:神戸電鉄「西鈴蘭台」駅
○2023年5月27日(土)
東灘区「第50回東灘うはらまつり」
会場:住吉公園グラウンド
最寄駅:JR・六甲ライナー「住吉」駅
灘区「第50回六甲ファミリーまつり」
会場:王子陸上競技場前広場
最寄駅:阪急「王子公園」駅
中央区「ふれあい中央カーニバル2023」
会場:みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)
最寄駅:ポートライナー「貿易センター」駅
兵庫区「はっぴいひろば」
会場:湊川公園とその周辺(出演:湊川公園ステージ)
最寄駅:市営地下鉄「湊川公園」駅、神戸電鉄「湊川」駅
長田区「長田フェスティバル」
会場:若松公園(鉄人広場)
最寄駅:JR・市営地下鉄「新長田」駅
須磨区「須磨音楽の森」
会場:市立須磨離宮公園
最寄駅:山陽電車「月見山」「須磨寺」「東須磨」各駅
垂水区「たるみっこまつり」
会場:県立舞子公園
最寄駅:JR「舞子」駅、山陽電車「舞子公園」駅
西区「みどりと太陽のまつり」
会場:プレンティ広場
最寄駅:市営地下鉄「西神中央」駅
2023年5月28日(日)
神戸まつり メインフェスティバル
会場:フラワーロード、旧居留地周辺、みなとのもり公園、ハーバーランド・スペースシアター(出演:フラワーロード内ステージ「ラジオ関西おまつり広場」)
最寄駅:JR「三ノ宮」、市営地下鉄「三宮」、阪急・阪神「神戸三宮」各駅
※メンバーの編成等は未定。