2024年5月、神戸で行われる「KOBE 2024世界パラ陸上競技選手権大会」の開催まで1年となった17日、神戸市役所(同市中央区)に設置されたカウントダウンボードの除幕式が行われた。
ボードは3つの立方体を積んだ形状で、高さ約2メートル30センチ。担当職員が毎日数字を替える、日めくり式となっている。市役所を訪れる人の目につきやすいよう、正面玄関入ってすぐの1階エレベーター横に設置された。
除幕式で、大会組織委員会の増田明美会長は「デジタルで自動的に減っていくカウントダウンではなく、手作業でめくるアナログなのが神戸らしい。今日から大会ボランティア募集も開始しています」と、にこやかにPR。
久元喜造市長は「大会で、障がいや多様性に対する理解が深まり、共生社会を作っていく上での大きな足がかりになれば。子どもたちに向け、パラリンピアンによる体験授業も進めていきたい」と話した。
また、陸上競技選手で、大会アンバサダーを務める山本篤さんは、選手としての出場を目指し、「現在、トレーニングに励んでいる」と明かし、「東京パラリンピックは開催できたが無観客だった。やはりたくさんの人に見てもらうことが大きなモチベーションになるし、良いパフォーマンスにつながる。皆さんと一緒にこの大会を盛り上げていきたい」と、力強い口調で語った。
同大会は24年5月17~25日、同市須磨区のユニバー記念競技場で開かれ、約100の国と地域から選手1300人ほどが参加する予定。
ボランティア応募などについては、同大会公式ホームページ掲載されている。