まさかそんなところで……。コウノトリ但馬空港(兵庫県豊岡市)で、飛行機の翼に空いた穴を巣に子育てするスズメの姿を、フリーアナウンサーでラジオパーソナリティの三上公也さんがカメラで捉えた。
三上さんが同空港を訪れたのは、今月14日の正午ごろ。乗り物好きで、飛行機などを撮影しようとカメラを携えて初訪問。ターミナルビルの横に旅客機「YS-11型機」が展示されているのを発見し、近づいたところ、チュンチュンと鳥の鳴き声のようなものを耳にしたという。
翼の辺りへ行くと、「鳴き声が“響いて”聞こえた。野山で聞くのとは違う響きだった」ため「何だろう?」と思い、さらに近寄ると、鳥がエサをヒナに与え、巣作りをしているらしき様子がうかがえたのだそう。「ジーっと眺めて『どこだ?』と探したら、右側の翼の下に直径5センチくらいの丸い穴が開いていた」という。
「ヒナが一羽、二羽、三羽と見えた。親鳥がそこへ枯草や木くずのようなものも運んでいた。最初はツバメだと思ったのが、よく見るとスズメだった」(三上さん)
親鳥は警戒心が強く、ヒナもなかなか顔を出さない。三上さんは3メートルほど離れたところでカメラを構えて動かずチャンスを狙い、10分ほど経ったとき、親鳥がヒナにエサを与える決定的瞬間を写真と動画で捉えることができたそう。