チョーヤは老舗の梅酒製造・販売メーカーとして“本物”へのこだわりを追求し、本格的に世界市場を視野に入れている。南高梅の漬け込みは、いわは”一丁目一番地”の工程。
チョーヤ梅酒の金銅俊二専務取締役は「梅雨入りと同時の梅の漬け込み、この時期の気合の入れ方は違います。ウキウキする気持ちは抑えられないですね。初日だけでも10トン、シーズン中は4000~6000トンを漬け込みます。梅雨がないと、梅の実は太らないですし、梅の表情が大きく変化するのもこの時期です。今は青梅でも、1週間すれば黄色くなり、甘みが増えます。梅の漬け込みは『質・量・熟』。良質の梅をたくさん使い、じっくりタンクで熟成させた梅酒を期待してください」と話した。
※農林水産省によると、2022(令和4)年産の梅の収穫量は全国で約9万6600トン。このうち和歌山県では6万4400トンと、全国の約67%を占める。