6月10日の時の記念日に合わせ、明石市立天文科学館で、世界最古のプラネタリウムをモデルとした精密機械式天文腕時計が、期間限定で公開された。6月11日(日)まで。
世界最古のプラネタリウムと言われるアイジンガ―・プラネタリウムは18世紀にオランダのアマチュア天文家・アイゼ・アイジンガ―が自宅を改装して作った太陽系模型で、プラネタリウムという名前で公開した。近代的なプラネタリウムとは異なるが、現存する最古のプラネタリウムで、今も見学が可能。
腕時計「ロイヤル・アイゼ・アイジンガ― リミテッド エディション」は、文字盤に「アイジンガ―・プラネタリウム」の天井の色を忠実に再現しているほか、文字盤の下部には水星、金星、地球、火星、木星の軌道をリアルタイムで表示している。水星は約88日、土星は約29年かけて1周する。まさに世界最小のプラネタリウムだ。また文字盤の上部にはカレンダー機能も備わっている。
展示されているのは、世界で6本しかないうちの1本で、文字盤下部の「プラネタリウム」は2年後の6月10日の惑星の位置を表示している。裏面にはシリアル番号として「JUPITER」の文字が刻印されている。参考価格は1200万円だという。
近代的なプラネタリウムは、今年100周年となる。そのルーツをたどると機械式時計にたどり着くという。展示室では、関連する資料やパネルも展示する。同館の井上毅館長は「プラネタリウムと時計のつながりを知ってもらうとともに、プラネタリウム100周年にも興味を持っていただければ」と話す。
天文腕時計「ロイヤル・アイゼ・アイジンガ―・リミテッド エディション」の特別公開は6月11日(日)まで。