家、電化製品、服など新品には“新品ならではの匂い”があります。この匂い、好き嫌いはそれぞれ好みが分かれるところでしょうが筆者が好きなのは「新車の匂い」。あの特有の匂いは一体何なのでしょうか。
新車の匂いを消す、はたまた持続させるにはどうすればいいのか“役立つカーライフ情報”を発信する、クルマ専門家・若林由晃さんに聞きました。
まずは新車の匂いについて。若林さんによると「主に内装に使われる接着剤やゴム材、シートに使われているウレタン素材など様々ものから発される匂いが混合している」とのこと。
「昔と比べ、各メーカーも極力匂わせないよう努力をしていますが完全に無くすことはできていません。ある程度の匂いは仕方の無いものだと言えます」（若林さん）
新車の匂いでワクワクする人もいれば、体調が悪くなってしまう人もいると若林さん。新車の匂いを消すにはどうすれば良いのでしょうか？「揮発性のある物質の匂いですので、時間が経てば自然に消えます。より早く消したいのなら頻繁に窓を開けて走行するなど、空気の入れ換えを行うのがベストです。車の芳香剤などで紛らわす方法もありますが根本的な解決にはなりにくいのと、芳香剤の匂い自体が苦手な人もいますよね……」と若林さんは語っています。
では“新車の匂い好き”のために、匂いをできるだけ持続させる方法はあるのでしょうか。
若林さんは「なかなか難しい」と前置きした上で「内装やシートなどを掃除すると“新車の匂い”は消えてしまいます。それを防ぐには購入時の状態を保つことがいちばん。食べ物臭やタバコ臭は新車の匂いを台無しにしてしまうため、車内での食事や喫煙は避けたほうがよいかと。“なるべく掃除をしない＝車内を極力いじらない”よう、車内環境を維持するしか方法は無いのではないでしょうか」と説明。
