サッカー・女子国内プロリーグ「WEリーグ」で2022-23シーズンを2位で終えたINAC神戸レオネッサが、6月17日に、サポーターズクラブ会員向けイベント「2022-23ファン感謝Day」を開催した。
好天のなかでスタートした今シーズンのINAC神戸ラストイベントでは、「INAC運動会」として、選手が8チームに分かれて会員と一緒に運動会競技を実施。途中、大玉転がしでは、参加したお母さんが必死になるあまり、ついていけない子どもが泣いてしまい、その子どもを選手が抱えて走るといった珍場面も見られるなど、最後まで競技は白熱。選手チーム対抗の騎馬戦では、先輩チームが後輩チームを3タテし、格の違いを見せつける様子もあった。チームのムードメーカーでもあるMF山本摩也選手の軽快なMCが響き渡るなか、なでしこジャパンW杯メンバーに選ばれたGK山下杏也加選手、DF三宅史織選手、DF守屋都弥選手、FW田中美南選手をはじめとするレオネッサの選手たちが、サポーターと直にふれあい、充実のひとときを過ごした。
さらに、同日実施されたユニフォームオークションも盛り上がりを見せ、若き期待のストライカーの1人、MF愛川陽菜選手の1stユニフォームは7万5000円で落札された。競り落としたサポーターは「とにかく赤の背番号24『HARUNA』のネームが入ったユニフォームがほしかった。ライバルは多いと予想していたが、最後まで競り合ったファンの方との一騎打ちで、もうめまいがしそうなほど値段が吊り上がったが、ゲットすることができた。僕の住むマンションの家賃1か月分と同じだったが、愛川選手のサインをいただき、写真も一緒に撮ってもらって、最高に幸せだった」と、番組にメッセージを寄せていた。
なお、WEリーグ始動後の2シーズンにわたって着用されたコシノヒロコ氏デザインのINAC神戸のユニフォームは、今シーズンが最後になるという。
今回のINAC運動会で実行委員長を務めたDF井手ひなた選手は、「すごく前からいろいろ考えて運動会に臨んだが、ファンの方々が楽しそうにしているのを見て、頑張ってよかったなと思った」と感想をコメント。今シーズン、リーグ戦デビューを飾るなど出場機会を増やした19歳は、「来年は(実行委員長を)後輩に任せたい(笑)」とはにかむ様子も。また、オークションについては「自分にお金をかけてまで応援してくれる方がいることはうれしいこと。もっと頑張らないといけないです」と、サポーターの支援を直に感じたことでさらに発奮。終盤戦では無念の負傷離脱となったが、復帰に向けて順調に歩みを進める背番号15は、新シーズンでのさらなる躍動が期待される。
元なでしこジャパンDFで、今回のイベントを現地取材していた川上直子氏は、「言うことを聞かないお姉さんたちをまとめて実行委員長をするのは本当に大変だったと思う(笑)。おつかれさまでした!」と、ユーモアを交えながら井手選手に労いの言葉をかけていた。
※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2023年6月19日放送回より