――どのような女性が購入していますか?
【菅原さん】”自分らしさをいかしつつ、垢抜けたい人”がメインターゲットです。20代前後の方や学生の方が多く、リピーターのお客様もいらっしゃいます。最近は70代〜80代ぐらいの方が購入されることも増えてきました。盛りすぎず、長くてハリがある健康的なまつ毛に仕上がることが支持を得ている理由かもしれませんね。
――現在のマスカラに望まれる仕上がりの傾向とは?
【菅原さん】「ナチュラル派」と「盛る派」で分かれています。大きな要因としては、韓国コスメの影響が強くあります。韓国では"ナチュラルに盛る"ことがトレンド化しており、韓国アイドルの方はじめ、自まつ毛を活かしたメイクが多いです。仕事ではナチュラル、プライベートでは少し派手に……と使い分けている人も多いですね。また、ここ数年の“コロナ禍”も自まつ毛演出を流行らせた一因かと推測しています。
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きっちりメイクしているが「あえて素のように見せる」……これまでにあった概念とは少しずつ方向性が変わってきているようです。隠す・盛るではなく“本来持っている魅力をアップデートするメイク”がこれから広がりそうな予感です。
(取材・文=弘松メイ)