ーー関係各所からクレームは来ていないのですか?
【宣伝担当者】今のところないそうです。
パブリックドメインとなって、こんなに“キレた”プーを見るとは思わなかったが、世界各国で上映するやその内容が話題に。そのため独自のルートを駆使し、国内配給(宣伝)することになったそうだ。製作スピードも速いが、国内配給を決定した担当者の仕事の迅速さにも恐れ入る。
ーーパブリックドメインのキャラクターは他にもあるのですか?
【宣伝担当者】『蒸気船ウィリー』(1928年)に登場した白黒のミッキーマウスや『バンビ』(1942年)もパブリックドメインになっているらしく、本作の第二弾(仮)で登場するという噂です。
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世界中から愛されるプーが思いもよらないキャラ設定で実写化されたのは驚きだが、次回作でも圧倒的知名度のキャラを登場させようと企んでいるとは! 製作陣の手によってどんなキャラ変をしてしまうのか、期待に胸が膨らむ筆者であった。このような作品は今後も増え、視聴者が抱くイメージとは違う姿で登場することもあるだろう。しかしながら、パブリックドメインにより新たな「名作」「迷作」が生まれる可能性は高まっているのかもしれない。
(文=映画企画屋 宮本裕也)