神戸市西区の草むらで22日、男児(6)の遺体が見つかり、兵庫県警は同日、男児の祖母(57)を約3か月監禁するなどしたとして、娘らきょうだい4人を監禁、傷害の両容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、神戸市西区玉津町のいずれも無職、A女(34)、B男(32)、C女(30)、D女(30)。
男児はA女の長男で、発見時は服を着た姿で、体に刺し傷や切り傷はなかった。兵庫県警は23日にも、遺体を司法解剖して死亡の経緯を調べる。
4人は、2023年3月ごろから6月20日ごろまでの間、祖母を自宅の押し入れに外から鍵をかけた状態で断続的に数十回監禁したほか、6月19日ごろ、祖母の顔を鉄パイプのようなもので複数回殴るなどしてけがを負わせた疑い。兵庫県警は4人の認否を明らかにしていない。
兵庫県警によると、6月20日深夜、祖母が神戸市垂水区内の路上で、車いすに乗り、目や背中などにけがをした状態で通行人に保護されていた。
祖母はA女らきょうだい4人と、男児の6人暮らし。A女らが外出したすきに自宅から逃げたという。
捜査員が確認のために自宅へ向かったが、不在だったことから4人の行方を追っていたところ、22日午後3時ごろ、神戸市中央区で身柄を確保し、神戸西警察署へ任意同行された。このうち1人が、男児が倒れていた草むらを案内した。
近隣住民によると、男児は6月に入り、近所や通園する保育園で姿を見せていなかったという。