宇宙船のようなフォルムが特徴的な大阪メトロ中央線の新型車両「400系」の運行が、6月25日にスタートした。
メトロ中央線では、大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)への延伸工事が進んでいる。
6月21日には現在の終点・コスモスクエア駅(大阪市住之江区南港北・咲州)と夢洲を結ぶトンネルも貫通し、輸送力向上のために新世代車両として開発された。 開幕までに23編成を導入する予定。
「400系」は、前面はガラス張りの展望形状で、 LEDの前照灯と尾灯が四隅に配置されている。宇宙船を意識させる未来的デザインを採用した。
車両内部には、▼大阪メトロとしては初となる、進行方向に向かって着席できるクロスシート車両(1編成につき1両)、▼ワイド液晶ディスプレイによる4か国語(日本語、英語、中国語、韓国・朝鮮語)での運行案内、▼携帯電話を充電できるモバイル用電源(USB)付カウンター(先頭車両)、▼車内Wi-Fi ▼非常時に乗務員室で確認が可能な車内防犯カメラ、▼全車両への空気浄化装置をそれぞれ設置した。
今後、自動運転の実証実験(大阪港~夢洲間 2024年度)も予定する。
バリアフリーについては、車両床面の高さを40ミリ下げてホームとの段差を縮小し、ドア部分の床に黄色のラインを入れ、乗降口を識別しやすくした。優先座席も色分けによって明確にする。