神戸市西区の草むらで男児(6)の遺体が見つかり、祖母(57)に対する監禁、傷害容疑できょうだい4人が逮捕された事件で、男児の母親・長女A(34)が「息子をスーツケースに入れて(逮捕された)きょうだい4人で運んで遺棄した」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。
逮捕されたのは、長女A(34)のほか次男B(32)、次女C・三女D(いずれも30)の4人。男児、祖母を含む計6人で集合住宅に同居していた。
男児の遺体は、母親であるAの説明で22日午後6時過ぎに捜査員が発見、司法解剖の結果、死因は「外傷性ショック死」で、死亡したのは6月19日と推定される。
この日(19日)午後5時ごろ、成人4人がスーツケースを運ぶ姿を、きょうだいが住む住宅近くの防犯カメラの映像がとらえていたことも判明した。4人は長袖、長ズボン姿で、帽子やマスクを着けており、きょうだいらの容姿ともほぼ一致するという。
捜査関係者によると、遺体として発見された時、男児は服を着て、靴は履いていなかったことから、屋内で死亡し、草むらに遺棄された可能性もあるという。
また、逮捕されたきょうだいの一部から、「次男がスーツケースを用意するよう指示した」との供述を得ており、兵庫県警が裏付けを進める。