京都で生まれたフォークデュオ「あのねのね」が1973年「赤とんぼの唄」でメジャーデビューしてから50周年を迎え、6月25日(土)京都市中京区の先斗町歌舞練場で50周年記念コンサートが行われた。
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この記念コンサートにむけては、今年1月から“リハビリコンサート”と銘打ち、あのねのねのメンバー原田伸郎と清水国明の母校である京都産業大学を皮切りに、名古屋、金沢、横浜を回ってきた。ついに“リハビリ”という文字を取った、満を持してのデビュー50周年記念コンサートは、チケットが発売3日で完売。お祝いの花輪がところ狭しと並んだ先斗町歌舞練場は、熱気と興奮に包まれた。
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コンサート開演にあたり注意事項をアナウンスする影アナは、原田がパーソナリティを務めるラジオ関西番組内で自身が扮するキャラクター、“原田のぶこ”によるもの。「コンサート中の写真撮影や動画の撮影は……どんどんしてください! ぜひ宣伝してくださいね!」とのアナウンスに笑いと拍手がおこった。
いよいよ緞帳が上がると、金屏風を背に正座した赤い肩衣(かたぎぬ)姿の二人が登場。口上が行われ、客席からは多くの掛け声が飛んだ。
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1曲目こそデビュー曲「赤とんぼの唄」を歌いだすも、その後はギャグソングを連発。落語「欣弥め」を元にあのねのねが作詞作曲した「つくばねの唄」は、ファンによるリクエスト投票第1位なだけあり、会場は大爆笑となった。
あのねのねの人気は同世代だけのものではない。去年TikTokで大バズリとなったあのねのねのヒット曲「ネコニャンニャンニャン」は2022年上半期のトレンド大賞にノミネートされ10代、20代にも大流行。43年ぶりにワーナーミュージック・ジャパンより配信がスタート。多くのメディアに注目され、50周年を迎えるあのねのねにさらに勢いが加わった。
コンサート後半、幕が上がるとついに「ネコニャン」披露。会場は、黄色やピンクのネコニャンキャップやペンライトの応援で最高潮に盛り上がり、その後は名曲へ……。
リリース当時CM曲としてヒットした「嫁ぐ朝に」、恋人との別れを歌った「雪が降っています」「泣かないで」と美しい歌が続き、話題はかつてあのねのねのバックバンドを務めた河島英五がつくった「青春旅情」の思い出話に。若くして亡くなった河島との楽しかった青春時代を語ると、サプライズゲストとして大学時代からの友人、笑福亭鶴瓶が登場。会場はさらにヒートアップし、3人で「青春旅情」を歌い、学生時代の話に花を咲かせた。