一歩店に入れば、まるでヨーロッパの田舎町にたたずむ邸宅を訪れたような気分に。兵庫県明石市二見町にある「café de campagne(カフェ・ド・カンパーニュ)」では、アンティーク家具や絵画に彩られた空間で欧風料理が楽しめる。
オーナーシェフの前田宏明さんは加古川市出身。「自分の手を動かしてなにかを作る仕事がしたい」と料理の道へと進み、20代でフランス、イギリス、アイルランド、イタリアを巡り修業を積んだ。言葉の壁を乗り越えて文化や価値観の違いを肌で感じ、料理を覚えること約7年。帰国後は地元・兵庫県内に店を開き、二見に移転してから6月で1周年を迎えた。
メニューは旬の食材をふんだんに使った洋食を中心に、イタリアやフランスの家庭料理も並ぶ。メイン料理に前菜やスープ、デザート、ドリンクがセットになった季節限定メニューも人気だ。
ソースやドレッシングもシェフ自ら手作りしているそうで、前田さんは「『もっと料理を覚えたい』『おいしいものを作りたい』と味を追求していたらすべて自家製になっていました」と話す。
自宅でも気軽に店の味を楽しんでもらえるよう、全メニューをテイクアウト可能としたのもこだわり。テイクアウトではセットに含まれるスープを提供できない分、店内価格よりも200円安く設定されている。
同店では、ヨーロッパの田舎風カフェをイメージした美しい空間を活かし、定期的にイベントを開催中。平日はフラワーアレンジメントやトールペイントのほか、占いなどのカルチャー教室、ハンドメイド雑貨のワークショップを開催。週末には、婚活パーティーやアーティストを招いたライブなど、地域の人々が集う華やかな交流の場となっている。