猫が鳴らす“ゴロゴロ音” 聴くと骨密度が高まるって本当!? 「実験で立証されている事実」と専門家 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

猫が鳴らす“ゴロゴロ音” 聴くと骨密度が高まるって本当!? 「実験で立証されている事実」と専門家

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 猫は「ゴロゴロ」と喉を鳴らすことがあります。このゴロゴロ音が人間にとってメリットがある……という話をご存じでしょうか?『知りたい! ネコごころ』(岩波書店)など著書を持ち、猫の心理の研究を行う麻布大学の高木佐保さんに話を聞きました。

猫が発する「ゴロゴロ音」について調査してみた

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 猫はなぜ「ゴロゴロ」と喉を鳴らすのでしょうか? 高木さんによると、もともと子猫が母猫のお乳を飲みながら発する声で、満足を伝える意味合いがあると考えられているとのこと。

「猫はヒトに対してもこの発声を行い、なかには柔らかい布やクッションを“ふみふみ”しながら喉を鳴らす猫もいます。これは子猫が母猫にお乳をせがむときの行動で、それらの行動が見られた時は猫自体とってもリラックスしていると言ってよいです」(高木さん)。

猫の「ふみふみ」。成猫でもこの行動をすることがある

 猫のゴロゴロ音を聞くことは、人間にとって“良い効果”をもたらすと高木さんは言います。

「人間の“骨密度を上げる”と言われています。骨粗鬆症となり『骨密度が減少するリスクの高い人』を対象に行った調査によると、振動を与えた群と与えなかった群の間に差があり、骨密度を測定すると振動を与えた群で増加したことがわかりました。つまり、猫のゴロゴロ音に含まれる微細な振動である『低周波』が骨密度の増加に寄与する可能性が実験でわかっています」(高木さん)

 また、骨密度だけでなくリラックス効果があるとも教えてくれました。

猫のゴロゴロ音によって、人間の骨密度が高まる可能性が

 そもそも猫の「ミャオ」という鳴き声自体、人間との繋がりの過程の中で進化したものだそう。高木さんは「猫の鳴き声は人間に“愛らしい”と思わせるよう進化した」と言います。

「本来”ミャオ”という鳴き声は仔猫が母親の気を引くためのもので、成猫間ではほとんど使われません。つまり、成猫が『ミャオ』と鳴くのは人間に限定されているのです。アメリカの大学にて音響解析したところ、ヤマネコの鳴き声に比べて家ネコ鳴き声の方が短く高くなっていることが分かりました。また、人間に聞かせた時に家ネコの方がより『心地よい』音だと判断されました。このことからもネコは人間と共生するようになり、鳴き声を人間が好むように変化させてきたといえそうです」(高木さん)

鳴く子猫
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