蓮の花、涼しげに 世界文化遺産・平等院 出土した1粒の種、この夏も”生命”つなぐ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

蓮の花、涼しげに 世界文化遺産・平等院 出土した1粒の種、この夏も”生命”つなぐ

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 「何という名の花ですか」。アメリカ・ジョージア州から訪れた21歳の大学生が尋ねてきた。「Lotus(ロータス)…聞いたことはあるが、ジョージアでは見たことがない」と話す。

 バイオテクノロジーを学んでいる彼にとって、池で見つかった、大昔の種を発芽させたこと自体が驚きだった。「生命の力強さを感じる。池と鳳凰堂とのコントラストも美しい」と見入っていた。

「蓮と鳳凰堂、阿字池とのコントラストが最高」アメリカ・ジョージア州から訪れた男性
蓮の葉には無数の繊毛があり、繊毛と繊毛の間に空気層がつくられる 撥水加工の原点に

 平等院蓮をはじめ毎葉蓮(まいようれん)、金輪蓮(きんりんれん)など計15種類55鉢は8月初めまで、平等院境内のあちこちで楽しむことができる。

鳳凰堂北側「毎葉蓮」と創建当時に復元された平橋・反橋
阿字池の州浜に咲く「毎葉蓮」

 開花の見極めが難しい蓮。蓮花は3日間しか咲かない。早朝に咲き、昼頃にはいったん閉じてしまうため、午前中の鑑賞がおすすめ。

 平等院の開門時間は午前8時半~午後5時半(最終受付は午後5時15分)。拝観料は大人600円、中高生400円・小学生300円。

神居住職から「ロータス効果(蓮の葉は水をはじく・撥水性がある)」について教わる子どもたち
蓮の葉1枚の様子が子どもたちにとって最高の学習に

【世界文化遺産・平等院 公式ウェブサイト】

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