パイロット・車掌・花屋さん “ラッピングトラック”に子ども達の夢のせて 神戸の運送会社の思いとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

パイロット・車掌・花屋さん “ラッピングトラック”に子ども達の夢のせて 神戸の運送会社の思いとは

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 子どもたちに喜んでもらおうと、神戸の老舗運送会社が地域の保育園児の絵をラッピングしたトラックを企画している。物流業界といえば、3K(キツイ・汚い・危険)職場という古いイメージも強く、人手不足が課題となっている。そんな業界イメージを払拭しようと取り組む若き社長の思いを聞いた。

 神戸市東灘区にある「三喜産業株式会社」は、昨年(2022年)創業50年を迎えた運送会社。数ある輸送業務の中でも、コープこうべの食品の配送は創業当初から担い続けている。

配送用トラック
配送用トラック
六甲アイランド事業所
六甲アイランド事業所

 代表取締役社長(5代目)を務める井本雄介さんは今年で38歳という若さ。昨年6月に代表取締役社長に就任したばかりだ。就任の感想を聞くと「楽しい」と語る。「元気、やる気、三喜産業」というキャッチフレーズを力強く口にした。同社では品質にこだわりをもちながら、社員教育にも力を入れている。挨拶をきちんと、気持ちよくするという基本的なところから社員教育を徹底。マニュアルを作成し、OJT教育(職場で実務をさせることで行う従業員の職業教育)を行っているという。

三喜産業株式会社(神戸市東灘区)の代表取締役社長、井本雄介さん
三喜産業株式会社(神戸市東灘区)の代表取締役社長、井本雄介さん

 物流業界を悩ませる問題として、どうしてもつきまとう「人材不足」。求人の内容を強化したりHPや会社パンフレットをリニューアルするなど、あらゆる手を使って会社の認知度をあげていこうと取り組んでいるそうだ。

 そんな井本さんが大事にしているのが地域との結びつき。地域の保育園の園長との会話から、子どもたちが描いた「将来の夢」の絵を自社の車にラッピングすることを思いついた。

ラッピングが施されるトラック
ラッピングが施されるトラック

 集まったイラストは、飛行機のパイロットや電車の運転手、お花屋さんなど20枚。画用紙いっぱいに子どもたちが夢を描きこんだ。子供たちの夢の絵は、同社のトラックなど車両5台に分けてラッピングされ、この8月にもお披露目される予定だ。

 井本さんは「お披露目の際は子どもたちを招待して、自分の絵が載ったトラックに座ってもらおうかな」と笑顔で話す。

子どもが描いた絵を見せる井本さん
子どもが描いた絵を見せる井本さん
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