3月31日、神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅の構内に、障害福祉サービス事業所が運営するカフェ「Link tree (リンクツリー)」がオープンした。選べるおにぎりと豚汁のランチセットをはじめとしたカフェメニューが楽しめるほか、障害福祉サービス事業所などで製作された商品を取り扱う「神戸ふれあい工房」も併設されている。
店名の「Link tree」は、「ことば」「笑顔」「仲間」「社会」「町」のすべてが木の根のようにつながる空間を目指して名付けられた。店内には木製の棚やテーブルが並び、やさしく温かみのある雰囲気が広がる。
同店には「神戸ふれあい工房」も併設されており、障害福祉サービス事業所などで製作されたクッキーやフィナンシェ、パウンドケーキ、さをり織ポーチなどを販売している。工房はもともと神戸市役所2号館1階で営業していたが、同館の建て替えにより一時閉店となった。その後、「Link tree」オープンとともに営業を再開することとなった。
営業は午前8時〜午後8時で、日曜・祝日・年末年始が定休日。午前8時からモーニング、午前11時からランチ、午後2時からカフェ、午後4時からはバータイムが楽しめる。モーニングにはトーストや卵かけごはんのセット、ランチにはおにぎりと具だくさん豚汁など、時間帯に応じてさまざまなメニューが用意されている。
カフェではホールでの接客や料理の仕込み、ショップでは商品製作・販売など多種多様な業務があり、障がいがある人の収入アップやさらなる自立支援、生きがいづくり、生活の充実へとつながっている。
カフェには、SNSをきっかけに来店した人やランチメニューの豚汁がお気に入りだという常連、店内の雰囲気が好きでスタッフとのコミュニケーションも楽しむ人などが訪れ、日々幅広い客層でにぎわう。
神戸市福祉局障害福祉課の浅田亜貴代さんは「事業所が身近にあっても、障がいのある方が実際にどんなことをしているのかを知る機会はなかなかないと思う。なのでこのカフェで、障がいの有無に関係なく食べたり見たりして『おいしい』『いいな』と思ったものが、たまたま障がい者の方が作ったものだったりするような、分けへだてなくオープンな感じでつながりを感じていただければ」と語った。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2023年7月2日放送回より
【神戸市:三宮に「神戸ふれあい工房」を併設したカフェ「Link tree」 (就労継続支援B型事業所)が新たにオープンします】
◇『サンデー神戸』
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