屋外でソーシャルディスタンスを保ちながらプレーできるということから、コロナ禍をきっかけにゴルフを始めた人も多い。なかなかスコアが伸びないと悩む人もいるが、どうすればゴルフの腕が上達するのだろうか。
パッティングスタジオとゴルフクラブ製作販売の専門店『ゴルフスタジオ オキコバランス神戸店』の代表・沖建一郎さんに話を聞いた。
☆☆☆☆
沖さんは神戸のほか、広島や福岡にも店を構える。ゴルフ歴はおよそ40年というベテランゴルファー。ベストスコアは71だという。ゴルフのスコアを伸ばすためには「パッティングスキル」を上げることが大切だと沖さんは話した。
パッティングがうまくなるためには2つのスキルを鍛える必要があるという。一つ目は「ラインを読むスキル」。まずはラインが読めないとどこを狙えばよいのか分からないからだ。二つ目は「狙った方向、距離に打つスキル」。狙った方向に打っているつもりでも打ち出し方向がずれていることが多く、距離感のコントロールができる人はかなり少ないのだそうだ。
パッティングに必要なスキルを鍛えることができる最先端の機器がある。パッティングトレーニングシステム「ツアーパット サークル」だ。日本でもまだ5台しかないもので、プロゴルファーが練習に取り入れ始め結果を出し話題となっているそう。同店にも西日本で初めて導入されている。
「ツアーパット サークル」は3パーセントの傾斜があるグリーンの様々な場所からカップに向かって打ち、成功率を数値化する。そうして蓄積されたデータを通して、プレイヤーのパット傾向とミスの原因を分析することができ、距離別のパット成功率と弱点を確認可能。また、頭上に設置されたプロジェクターから失敗したパットをグリーン上に投影し失敗した原因の分析ができる。
沖さんは「前回はこう打って失敗したので、今度はこう打とう……というような対策ができるため上達がすごく早いです」と話した。沖さん自身もパッティングスキルを上達させた結果、昨年はベストスコアを20年ぶりに更新することができたそうだ。