日用品の美がここにある 大阪中之島美術館「民藝 MINGEI」 展 特設ショップも充実 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

日用品の美がここにある 大阪中之島美術館「民藝 MINGEI」 展 特設ショップも充実

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「沖縄」の展示コーナー
「沖縄」の展示コーナー

 最後の第3章は、海外の民藝の品を紹介するとともに、国内に残る、あるいは復活を遂げた伝統を受け継ぐ手仕事と産地に注目。「小鹿田焼」(大分県)、「丹波布」(兵庫県)、「倉敷ガラス」(岡山県)などを映像とパネル、作品の現物で紹介している。

小鹿田焼(大分) Photo: Yuki Ogawa
小鹿田焼(大分) Photo: Yuki Ogawa
綿から糸を手で紡ぎ、草木で染め、手で織り上げ、つまみ糸(絹糸)を織り込んで作られる丹波布(兵庫)
綿から糸を手で紡ぎ、草木で染め、手で織り上げ、つまみ糸(絹糸)を織り込んで作られる丹波布(兵庫)

 日本民藝館の深澤直人館長は「民藝の美は決して押しつけがましいものではない。展示作品からも分かるように、あたかも自然の作物のように人を拒絶せず、愛らしく、優しさに包まれている。(展覧会は)美と暮らしについて見つめ直すまたとない機会」とスピーチ。大阪中之島美術館の北廣麻貴学芸員は「暮らしを豊かにするヒントとして、民藝という発想のエッセンスを持ち帰ってもらいたい」と話した。

(左から)角酒瓶 小谷眞三 倉敷 1979 年/酒瓶 小谷眞三 倉敷 1985 年頃/栓付 瓶 メキシコ 20 世紀中頃 いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
(左から)角酒瓶 小谷眞三 倉敷 1979 年/酒瓶 小谷眞三 倉敷 1985 年頃/栓付 瓶 メキシコ 20 世紀中頃 いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

 展覧会出口には、現代アーティスト作品や地方のやきもの、ガラス、布製品を展開する特設ショップを併設。見るだけでも楽しい民藝グッズが多数陳列されている。

各地の多彩な民藝の品々が並ぶ特設ショップ
各地の多彩な民藝の品々が並ぶ特設ショップ
温かみのある竹細工も
温かみのある竹細工も

◆「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」
会場:大阪中之島美術館 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1
会期:2023年7月8日(土)~9月18日(日・祝)
休館日:月曜日 ※ただし7月17日(月・祝)と9月18日(同)は開館
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料(税込):一般1,700円、高大生1,300円
問い合わせ:大阪市総合コールセンター 06-4301-7285

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