衣装に用いる再生生地を提供した、株式会社清峰林の代表で、SDGsアドバイザーの潘英峰(ハンエイホウ)さんは「SDGsが話題になって久しいが、再生生地が衣料に活用されている事例はまだまだ少ない。このショーを機会に皆さんに知ってほしい」と話した。
また潘さんは、再生生地のもたらす効果について、「リサイクルペットボトルの再生生地(RPET)を1トン使用すると、6トンの石油削減になる。今回のショーの衣装10着とバッグに使用された再生生地が約4500グラム。そこから計算すると、約4000グラムの二酸化炭素排出量が削減されることに。人が排出する二酸化炭素は1日に約1000グラム(安静時)で、1時間あたりでは約42グラムのため、パーティー3時間分で換算すると、4000グラムで約32人分の排出量を賄っていることになる」とした。
さらに、企業が進めるSDGsの例として「再生生地の生産過程に必要とされる回収ボトルの洗浄用水は、ろ過過程を経て循環したものを使用。電力は太陽光など補助電力の活用を目指している」と、自社の取り組みを紹介した。
梶原さんと白石さんは、「日本中、いや世界中の一人でも多くの人が、地球全体の問題を考えること、グリーンファーストな取り組みを意識できるような催しを意識して続けていきたい」と語った。
(取材・文=黒川良彦)