京都・東福寺 光明院(東山区)で、芸術的な畳の展覧会が開催されている。光の反射によって、鶴や龍、マリリン・モンローなどの絵柄を浮かび上がらせる。30日(日)まで。
今展は畳職人の山田憲司さんと写真画家の丹地保堯さんのコラボレーション。『鶴の展覧会』と銘打って、東福寺 光明院の寺紋に合わせて作った「鶴の畳」のほか、SNSで話題の「龍の畳」や六角形の「無限畳」などの作品を展示している。
山田さんによると、「鶴休飲水図」は、庭園家の重森三玲さんが手がけた庭園を背景とし、枯山水へ水を飲みに来た鶴をテーマに、内部空間と外部空間をつなげる作品になっている。全て同じ色の畳(天然イグサ)を使用。301枚の畳をパズルのように組合せることによって一つの絵を描いている。
光の反射によって色を変化させる手法を取っていることから、立つ位置や時間帯によっても色が変わる。朝はくちばしが輝き、夕方になると羽の色が金色に変化するという。
ほかに、六角形のブロック状の畳をハチの巣のように組み合わせる「無限畳」で描いたマリリン・モンローの顔なども。