最後にパトリッキ選手は、「これからもいいプレーを続けていかないといけない。ヴィッセル神戸のエンブレムをつけてプレーするなか、(クラブは)神戸の地域の人たちによって支えられていると思うし、彼らのために戦わなければいけない。そこを意識しながら、これからのリーグ戦、終盤にかけて戦っていきたい」と、今後への意気込みを述べていました。
一方、施設を利用するおじいちゃん、おばあちゃんサポーターにとっても、ヴィッセルの選手と間近で接することができ、特別な時間になったようです。オリンピア兵庫でケアリーダーを務める稲田麻里さんは、「いつもは試合を見て盛りあがっている感じなのですが、選手が目の前にいると利用者さんがすごくうれしそうだったのが、私もうれしかった。『今日はほんまに楽しかった!』という声もあったり、今日が一番盛り上がったと思う」と、スタッフの一人としても感慨ひとしおのようす。
「(サッカー観戦によって)声が出にくい方が出たり、手が上がりにくかった方が上がったりしている。継続して、日常になりつつあり、まったく無知のところからサッカーの楽しさを知り、好きな選手ができ、今はブラジル人選手を応援しようということでポルトガル語を勉強したいとなり、目標が新しくどんどんできて、達成したりすると、皆さんすごくいきいきしている。リハビリが前向きじゃない方も、サッカーの応援を通じて、腕が上がるようになったり、驚くことが本当に多い」(稲田さん)と、昨年6月からのヴィッセルとの応援活動を通じて、新たな発見もあったといいます。「神戸のチームで、スタジアムも近いので、地域密着というか、地域交流もかねたりして、これからも皆さんと応援していきたい」と稲田さんは述べ、ヴィッセルのさらなる飛躍に期待を寄せていました。