『GOGO!ヴィッセル神戸』パーソナリティーの芥田愛菜美も、「日本語での長いスピーチにグッときました。試合でプレーをしている姿を見られなかったのは残念でしたが、最後にサンペール選手の笑顔が見られてよかったです。次、どこに行くかまだわからないのですが、ヴィッセル神戸の一員だったということで、これからも応援していきたいです」と気丈に語っていました。

そのサンペール選手は、鳥栖戦前に、ピッチでサポーターに向けて挨拶を行い、次のような言葉を残しています。
「みなさん、こんにちは! 4年間、素晴らしい時間を過ごしました! みなさんの応援をいつも感じ、私はとても幸せでした。これからもヴィッセル神戸のファンとして、チームを応援していきます。(※ここまで日本語) みなさんとクラブ史上初のタイトルを一緒に祝えたことは、自分にとってかけがえのない思い出の1つ。ただ、それ以上に、自分にとっては、皆さんの自分を応援してくれる姿、自分へのリスペクト、愛情、それがなによりも自分の心にしまっているところです。自分のためにつくってくれたチャントを聞くたびに本当に感動します。自分の想像を超えるほど、自分がここにくるまでは想像できなかったほどの応援と愛情を毎日感じてきました。どこの選手に聞いても、このようなファンがほしいと答えると思います。世界で一番のファンの皆さんだと思っています。ヴィッセル神戸、神戸のまち、そして日本は自分にとってずっと心の中にあります。また皆さんにお会いできる日が来ることを心待ちにしています。Vamos!! VISSEL!!」
16日の試合の勝利後はサンペール選手を含めてスタジアム一帯でサポーターズソング「神戸讃歌」を熱唱。その後も、再び”Dale alegria, alegria a mi corazon,Sergi Samper, tu eres mi pasion”(直訳=私の心に喜びを、セルジ・サンペール、あなたは私の情熱です)というチャントが鳴り響いたノエスタ。大きな拍手と歓声のなかで、記憶に残る活躍を見せ続けたバルセロナ育ちの偉大なピボーテ(攻撃的ボランチ)は、港町のピッチを後にしました。
先に退団したアンドレス・イニエスタ選手と同様に、彼がヴィッセルにのこしたものがいかに大きかったかを、改めて実感した1日でもありました。






