子どもからお年寄りまで「誰でも・いつでも・どこでも」楽しく体を動かせる機会を作ろうと、介護とお笑いを掛け合わせた“介護エンターテイナー”として活動する『株式会社おふとん』代表・石田竜生さんがクラウドファンディングに挑戦中だ。
新たに開発した「脳トレステップシート」について話を聞いた。
作業療法士とフリーランスのお笑い芸人という2つの顔を持つ石田さん。白髪頭のカツラを身につけた「たつ婆」の名で介護予防・認知症予防の体操動画を配信するほか、介護に関する講演・セミナーの講師として全国を飛び回る。高齢化社会がますます本格化し“介護×お笑い”という取り組みへの注目度が高まる中で、体を動かしながら記憶力や集中力を鍛えられる「脳トレステップシート」を完成させた。
「脳トレステップシート」は折りたためるレジャーシート素材で、マス目の中に0から9までの数字がランダムに書かれたもの。このシートを床に敷き、文字遊びや計算、リズムを取り入れながら数字を足で踏むことで、脳トレと体操を同時に行えるという。
石田さんは「例えば『ごくろうさん』と言いながら『5』『9』『6』『3』の順に数字を踏んだり、音楽に合わせて『1』と『2』を繰り返し踏みリズムを取ったりします。シートは壁に張る、テーブルの上に置くなど色々な使い方ができるので、座った状態でも楽しめますよ」と話す。
開発途中では数字の位置やサイズ、使用感を調べるため、全国の高齢者施設や病院などへ600枚のサンプルを配布した。すると、ターゲットとしていた高齢者やリハビリ患者はもちろん、子どもたちからの反応がとても良かったという。
大きな手ごたえを感じた石田さんは、満を持して「脳トレステップシート」と使用方法を説明したマニュアル・DVDの製作費を集めようとクラウドファンディングを開始した。
当初の目標金額はわずか3日で達成したため、現在はセカンドゴールに向けて挑戦中。リターンには「脳トレステップシート」を5枚、10枚、20枚、30枚とセットで受け取れるコースも用意し、枚数が増えるごとに1枚当たりの値段が安くなるように設定しているのだそう。