「食」からはじまるこわい話… シリーズ累計35万部! 事故物件住みます芸人 最新刊『恐い食べ物』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「食」からはじまるこわい話… シリーズ累計35万部! 事故物件住みます芸人 最新刊『恐い食べ物』

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【近藤】 なるほど。タニシさんは食べることは好きなんですか?

【タニシ】 そこまで食べ物に執着があるわけではないんですけど、実は僕、寝ながら食べるんですよね。寝ている間に意識なく食べていることがあるんです。

【近藤】 え? 夢遊病みたいなことですか?

【タニシ】 そうですね。事故物件に住み始めてから、それが顕著(けんちょ)に現れるようになって。朝起きたら、チョコレートとかパンがなくなっているんですよ。「朝起きたら食べよう」と思っていたものがなくなっていたらこわくないですか? しかも、なぜか胃もたれしているし。だからカメラを仕掛けて確認したら、寝ている僕がムクッと起きあがって食べているんですよ。

【近藤】 事故物件の影響を受けてるじゃないですか! おいしいものを食べたあとに胃もたれするのは仕方ないですけど、朝起きたら食べた記憶もないのに胃もたれだけが残ってるってことですよね!?

【タニシ】 そうなんです。胃もたれという苦しみだけを経験して、食べる楽しみを奪われるこわさもあったりとか、食にまつわるいろいろなこわさを書かせてもらいました。

【春名】 本書には、こわい話だけでなく「松原タニシが“タニシ”を食べに行く」という話もありますよね。タニシが食べられる場所を探して、タニシさんが全国行脚するんですよ。

【タニシ】 タニシが食べられる場所って全然ないんですよ。

【近藤】 島根県にありますよ。私は島根出身ですけど、食べられるはずです!

【タニシ】 そうなんですか!? 島根に行ったので、そのときに食べればよかったです。実は今回島根を訪れたのは、タニシを食べるためではなく、あの世とつながる洞窟に行くためだったんです。“黄泉の入り口”と呼ばれている洞窟なんですけど、「その洞窟の夢を見ると死ぬ」という昔からの言い伝えがあるんです。その洞窟で「食べると悪夢を見る」と言われているイギリスの「スティルトン」というチーズを食べたら、洞窟で洞窟の夢を見るんじゃないかと思って食べてきました。

【近藤】 おもしろい! こわくて私には絶対にできないですけど。

【春名】 本書を執筆したことで食べられなくなった食べ物はありますか?

【タニシ】 オムライスですかね……。

【近藤】 えっ、私オムライス大好きなんですけど! 得意料理です!

【タニシ】 得意なんだったら大丈夫です。料理が苦手な人が突然オムライスを作ると変なことが起こる、という話なんです。知ることでこわくなくなることもあるんですけど、知ったことでこわくなることもあると思うんです。その代表的なのが「オムライス」ですかね。

【近藤】 こわいけど、めっちゃ気になる! こわいの苦手なんですけどやっぱり読もうかな。

写真左から、近藤夏子、春名優輝(ラジオ関西アナウンサー)、松原タニシ

 普段なかなか結びつくことのない「食べる」と「こわい」。身近な食べ物も、視点を変えることでさまざまな発見があるのかもしれません。「ケーキ」「桃」「みそ汁」「オムライス」など、タイトルからは予想もつかない不思議な展開・説明のつかないこわさを体験してみてはいかがだろうか。

※ラジオ関西『Clip月曜日』2023年7月17日放送回より

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