プロ野球・元阪神の桧山進次郎氏が、24日放送のラジオ番組で、古巣が18年ぶりに“アレ”(優勝)するためのポイントについて独自の見解を明かした。
ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年7月24日放送回にゲスト出演した、桧山氏。番組パーソナリティーを務めるフリーアナウンサーの田中大貴から、「真面目な話、今年、阪神が“アレ”するためのポイントは何ですか?」と直球質問を受けると、「やっぱり、今まで投手力で勝ってきたチームなので、それを前面に押し出さないとダメ」と、防御率2.84、失点278(※2023年7月27日現在)というリーグ最少の数字を誇る投手力を挙げる。
シーズン前の予想では、DeNAを1位、阪神は2位にしていたという桧山氏。そこから“アレ”に上り詰めるためのカギとして、岡田彰布監督のもとで優勝した2005年シーズンを例に挙げ、「8月までに3~5ゲーム以内で、『JFK』(ジェフ・ウィリアムス氏、藤川球児氏、久保田智之氏の3投手で組んだリリーフ陣)みたいなものを確立できれば」とコメント。終盤を締める『勝利の方程式』が重要だという。
当初、抑えを期待されていたWBC日本代表の湯浅京己投手が2軍で調整中という状況だが、「岩崎(優)投手もキレの良い球を投げているし、しばらくは岩崎投手が9回を担うのかなと思う」と、ここまで防御率1.09、16セーブ(※2023年7月27日現在)をあげている背番号13を評価。そのうえで、「誰が中継ぎでも遜色ないくらい実力を発揮できている。早く7・8・9(回)を確立できるようになるといいんじゃないかな」と述べていた。
一方、後半戦の打線について桧山氏は「特に近本(光司)選手と大山(悠輔)選手という、司令塔と中軸のバッター、ここは特にけがしないよう気を付けてもらいたい」と、1番と4番を担う2人の存在は絶大だという。また、「2番の中野(拓夢)選手は出塁率が高いので、1・2番の2人が何とか塁に出て、あとはクリーンナップで返すというのがもうできあがっている。そうなると大山選手の後に打つバッターがすごく大事」と、期待するのは、5・6番を担う打者。具体的には佐藤輝明選手を挙げ、「サトテルがどこまで安定したバッティングができるかというのに尽きる」と、猛虎期待の左のスラッガーの奮起を願っていた。
さらに、番組の終盤、「『この子すごいな!』と思った選手がいる」と切り出した桧山氏。そこで名前を出したのが、プロ7年目の右腕、才木浩人投手だ。
「以前、(自身が出演する)番組でしゃべったときに、すごくセンスがあると感じた。頭の回転が速くて、相手が何を求めているのかというのも察知している。センスがありまくり。それは野球にもつたわる(つながる)部分があると思う。才木選手は野球を辞めた後も大丈夫なタイプ」と、桧山氏は背番号35のパーソナリティーを絶賛していた。右ひじのけがから昨年、復活を遂げ、今シーズンは先発ローテーションの一角で奮闘を続ける神戸市出身・24歳の活躍には、これからも注目だ。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年7月24日放送回より