アスリートのセカンドキャリアとは 指導者・アパレルブランド運営で恩返し 元Jリーガー・馬場賢治氏 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

アスリートのセカンドキャリアとは 指導者・アパレルブランド運営で恩返し 元Jリーガー・馬場賢治氏

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 サッカー・J1のヴィッセル神戸に始まり、13年にわたってプロサッカー選手として活躍した元Jリーガーの馬場賢治さんと、元ハンドボール日本代表の永田しおりさんがラジオで共演。アスリートのセカンドキャリアについて語った。

元Jリーガーの馬場賢治さん(写真左)、元ハンドボール日本代表の永田しおりさん(同中央左)、番組パーソナリティーの中田仁之(同中央右)と西岡詩穂(同右)

 2008年にヴィッセル神戸でプロ入りした馬場さん。その後、水戸ホーリーホックや大分トリニータ、鹿児島ユナイテッドFCなど、プロサッカー選手として活躍した13年間で7つのクラブを渡り歩いた。

 ハンドボールの女子日本代表「おりひめJAPAN」で主将を務めた経験もある永田さん。高校卒業後に熊本県山鹿市を拠点とする実業団のオムロンハンドボール部(現、オムロンピンディーズ)へ進み、2011年からは日本代表としても活躍。5度の世界選手権出場に加え、2021年には東京五輪への出場も果たした。

 ハンドボールとサッカー。それぞれ異なるスポーツ人生を歩んできた2人だが、現役引退後の現在は指導者として競技に関わっているという共通点がある。永田さんは「なるべくプレーを見せながら指導する」こともあり、引退後も体づくりには力を入れているのだそう。

 パーソナリティーの西岡詩穂(元フェンシング日本代表)から「現役を引退したいま、新たに挑戦してみたいスポーツは?」と投げかけられると、馬場さんは「今のうちにやっておきたいスポーツのひとつが、フルマラソン」と回答。「しんどいかもしれないけど、僕の性格上とりあえず1度は挑戦してみたいんです」と意欲的な馬場さんのコメントに対し、永田さんも「現役時代はバリバリ追い込んできたから、楽しみながらやってみたいですよね」と深くうなずいた。

 セカンドキャリアのひとつとして“指導者”を選択した2人だが、会社員や起業家など、アスリートにとってその選択肢は多岐にわたる。そこで、馬場さんが“もうひとつのセカンドキャリア”として選んだのがアパレルの道だった。2021年にアパレルブランド 「MIND PLUS+(マインドプラス)」を立ち上げ、現在は株式会社MIND PLUSの代表を務めている。

 同ブランドの商品はオンラインショップを中心に、サッカースタジアムでも販売中。男女問わず着られるアイテムや、夏ものには親子で着られるTシャツやキャップなどの商品がそろっている。なかでも、馬場さんが今もずっと大切にしている言葉「All is well」があしらわれたTシャツがおすすめなのだそう。

 アイテム一つひとつにも馬場さんの思いが込められている同ブランド。ブランド名の「MIND」は、馬場さんが現役時代から大事にしてきた「思いと熱量」にちなんで付けられた。「そこ(思いと熱量)に喜び、日常の幸せ、ワクワクすることをプラスしてほしい」「現役のときからずっと胸にあった熱い気持ちを、皆さんにお届けしたい」という願いから、「MIND PLUS+」という名が生まれたのだ。

 アスリートのセカンドキャリアには多様な選択肢がある。挫折や苦悩など、スポーツで得た経験を活かして事業を行うことはもちろん、異業種で得たヒントや新しい視点を指導者として還元することもお世話になったスポーツ業界への恩返しになるのだろう。熱い思いを持った両者の今後にも注目していきたい。

元Jリーガーの馬場賢治さん(写真中央右)、元ハンドボール日本代表の永田しおりさん(同中央左)、番組パーソナリティーの中田仁之(同右)と西岡詩穂(同左)

※ラジオ関西『アスカツ!』2023年7月8日放送回より


☆☆☆☆☆

『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
【番組公式Twitter】



LINEで送る

関連記事