6日に開幕する「夏の甲子園」に兵庫代表として出場する社(やしろ)高校の壮行会が7月31日、明石市内で開かれました。
社は7月27日に行われた兵庫大会の決勝戦で、明石商業高校に5対4でサヨナラ勝ちし、大会2連覇を達成。2023年春の選抜大会の出場とあわせ、3季続けての甲子園出場を決めました。
壮行会には、山本巧・監督や兵庫大会でベンチ入りした20人の選手らが出席。県高校野球連盟の楠田俊夫・会長から「日ごろの力を出しきり、全国の頂点に立ってもらいたい」とエールが送られると、隈翼・主将は、「悔しい結果で終わってしまった春のセンバツとは違い、夏は勝ち抜いてきた自信と誇りを持ってプレーする」と、抱負を述べました。
組み合わせ抽選は3日に行われます。
・ ・ ・
◆高校野球兵庫大会・決勝 社5x-4明石商(2023年7月27日=ほっともっとフィールド神戸)
【2回表・明石商】
2死満塁の場面で9番・横山が押し出し四球を選ぶ。明石商が1点を先制。(明石商1-0社)
【3回裏・社】
1死一、二塁。4番・合田が右前適時打を放ち社が同点に追いつく。(明石商1-1社)
【4回表・明石商】
1番・陰山の左前適時打と3番森岡が選んだ押し出しフォアボールで明石商が2点を追加。(明石商3-1)
【5回裏・社】
2死満塁。6番・年綱のセンターへの2点タイムリーヒットで社が同点に追いつく。(明石商3-3社)
<年綱>
(直前で明石商が右腕・横山から左腕・羽藤に継投)「左投手は得意で、『ラッキー』と思った」
【6回裏・社】
2死一塁。2番・隈のレフト線を破る適時二塁打で社が1点を勝ち越し。この試合初めて社がリードを奪う。(明石商3-4社)
<隈>
「(開会式では『全国で一番暑い夏に』と選手宣誓したが)その言葉通りに、熱い試合を届けることができたと思う」
【9回表・明石商】
無死一、三塁。3番・藤本がスクイズを成功させ、土壇場で同点に追いつくも、後続が倒れる(明石商4-4社)
【9回裏・社】
2アウトランナー無しから、連打と四球で満塁の好機を作り、8番・藤井がセンター前へサヨナラのタイムリーヒットを放ちゲームセット。(明石商4-5x社)
<藤井>
「打ったのはカットボール。サヨナラ打は野球人生で初めてで、抜けた瞬間は『これで甲子園だ』と鳥肌が立った。自分が打ててよかった」
<社・山本巧監督>
「優勝した実感はない、(兵庫県には強豪校がひしめく中)たまたま勝てただけ。兵庫代表として恥ずかしくない試合がしたい」
<明石商・狭間善徳監督>
「チームがひとつになってよく頑張った。私の気持ちが折れて苦しかった時には、選手らに奮い立たせてもらった。勝たせてやれなかったのが悔しい」