吉本興業のお笑いコンビ・からし蓮根が、水曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)のなかで、「霊感があるかどうか」について話した。
「(霊感は)まったくない」という青空に対し、「部屋に入ったら『なんか気持ち悪いな』と感じることがある」と明かした伊織。さらに、自身の体験談を披露した。
それは、暑苦しさからなかなか寝つくことができなかったある夜の出来事だった。ようやく寝つくことができた伊織だったが、しばらく経ってふと目が覚めると体が動かなかったのだ。「金縛りだ。嫌だな」と思いつつも、首だけは動くことに気づいた。お腹あたりが重い感じがしたため、こわい気持ちを抑えて首を動かして見てみたところ小さなおじさんの妖精が踊っていたという。
この真偽不明のエピソードを稲川淳二風のこわいトーンで話した伊織に対し、青空は「めちゃくちゃおもしろい話をそんなトーンで話すな!」とツッコんだ。
さらに、電車での“ある”出来事についても触れた伊織。ある日、電車で寝過ごした伊織は降りる予定ではなかった姫路駅で降車。真夜中だったこともあり、とりあえず神戸を目指して海岸沿いを歩いていたときに「しんどい」とひとりごとをポツリ。すると、どこからともなく女の人の声で「もう早く死んで楽になろう」と聞こえてきたという。これを聞いた青空は「気持ちわる!」と、恐れおののいていた。
続いて、青空が先輩芸人・ダブルアートの真べぇから聞いた話を紹介。真べぇやシンクタンク・タンクが出演し、ピースの綾部祐二がMCを務める怪談イベントがあったという。そのなかで、タンクの「殺してやる!」というセリフで終わる怪談話があり、このセリフをきっかけに上からお化けの人形が落ちてくる仕掛けがあった。
ところが、いざ本番を迎えたタンクは最後のひと言で当初予定していたものとは異なるセリフを放った。すると、落ちてくるはずだった人形は落ちてこず。これ以上話すことがないタンクは困り果て、被っていたハットを脱ぎ胸に置いたところ、ようやく人形が落ちてきた。MCの綾部がこの状況を事細かに実況したうえで「どういうことですか?」と振り返ると、会場は大爆笑。予想だにしない出来事ばかりだったこのエピソードに、伊織は思わず「この話はめちゃくちゃおもしろい」と笑いっぱなしだった。
リスナーからのメールは、「霊感がない」派が大多数を占めた。なかには、霊感がまったくないからこそ、こわいものみたさから夏の夜は毎日こわい話の朗読を聴きながら寝るという人もいた。
自分自身に霊感はないものの、家族の多くに霊感があるというリスナーも。メッセージによると、リスナーの母親が自宅1階のリビングで1人過ごしていたところ、2階を走りまわる子どもの足音を聞いたという。さらに父親にも霊感があるそうで、「夜中寝ていたら、ものが右から左へと移動したあと死んだおじいちゃんに肩をたたかれてグイッと起こされたそうです」と摩訶不思議な体験談がつづられていた。
霊感のないリスナーが大半を占めるなかで、「霊感がバリバリある」という人からもメッセージが寄せられた。小さいころからずっと幽霊が見えていたそうで、霊媒師に相談してみたところ「自宅が霊道へとつながっているため幽霊の休憩所になっている」と言われたのだとか。そのメールは、「幽霊さんが私の横で寝ていたり、勝手にテレビをつけたりといういたずらを仕掛けてくるみたいです」と締めくくられていた。
全体の意見を集計すると、霊感がある人は16.7%、ない人は83.3%という結果となった。
(取材・文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip水曜日』2023年8月2日放送回より