Z世代を中心に注目を集めているスリーピースバンド・YUTORI-SEDAIでボーカル&ギターを務める金原遼希が、8月5日放送のラジオ番組に出演。バンドの結成秘話や活動を通して伝えたい思いを明かした。
YUTORI-SEDAIは、ボーカル&ギターの金原遼希、ドラムの櫻井直道、ベースの上原しゅんの3名からなるスリーピースバンド。2020年に現メンバーとなり本格始動。今年2月にリリースされた『すき。』は、TikTokをはじめとしたSNSで多くの注目を集めている。
番組冒頭、バンド結成の経緯について触れた金原。金原とドラムの櫻井は、中学校の同級生でいわゆる幼馴染。中学卒業後は別の高校に入学し、それぞれ軽音楽部でバンド活動を行っていた。「その後、大学生になったタイミングで一緒にスタジオに入って練習するようになったのが(バンド結成の)きっかけでした」と当時を振り返った。
結成当時、ベースの上原はメンバーに加入しておらず、初期メンバーのベースが脱退した際にサポートメンバーとして参加していた。2020年、金原が「正式に加入してほしい」と声をかけたことを契機に、現在のYUTORI-SEDAIが誕生した。
バンド名の由来は、同い年のメンバー3名が「ゆとり世代」と呼ばれる年代であることも理由のひとつだが、命名には強い信念が込められていることを明かした。
「僕らは『ゆとり世代』というワードが世間的にネガティブなものだという印象を持って育ってきたので、(バンド名には)そのイメージをポジティブに変えていこうという思いを込めている。活動するうえで、『(ゆとり世代というワード以外にも)ネガティブなものをポジティブにしたい』という軸を持っています」(金原)
聴く人の心に寄り添う優しい歌詞とポップなメロディーが魅力のYUTORI-SEDAIだが、どのようなこだわりを持って楽曲を作っているのだろうか。
金原は「絶対にメロディー命」とひと言。「自分が作ったメロディーとコード進行をメンバーに聴いてもらって、それをスタジオでバンドアレンジする」と楽曲制作の裏側を明かした。
さらに、「歌詞を書くうえで大事なのは自分の価値観」と語り、「いろいろな人の話や、人生経験・価値観を知り受け入れることで歌詞に昇華できると思っているので、いろいろなタイプの人と仲良くなることを大事にしてきました」と付け加えた。