国際競技大会に日本代表として参加し、優秀な成績を収めた選手らをたたえる神戸市スポーツ特別賞の贈呈式が10日、神戸市役所で行われ、フィギュアスケート女子で北京五輪銅メダルの坂本花織選手(23)=シスメックス=が表彰された。
坂本選手は今年のフィギュアスケート世界選手権女子シングルで優勝。昨年に続き2連覇を果たした。坂本選手への神戸市スポーツ特別賞も今回、2年連続の2回目。
式で、久元喜造市長は「2連覇おめでとうございます。私もテレビで見て大変感動しました。神戸で生まれて神戸で育ち、神戸で学ばれ神戸で練習してこられた坂本選手が日本を代表するスケーターになられたことを神戸市民の1人として喜んでいます。これからは自分自身との闘いかもしれません。さらなる高みを目指してください」とエール。坂本選手は、市長から手渡された表彰状をにこやかに受け取った。
坂本選手は「賞をいただけてとてもうれしいです。昨シーズンは気持ち的に大変な部分もありましたが、最後に2連覇を達成することができました。今シーズンは最初から気持ちがのっている。今週末、初戦があるので、そこからまた世界選手権3連覇を目指してレベルアップしていきたい」と意欲を見せた。
神戸市民に向けては「世界で戦えるのは皆さんの支えのおかげ。これから皆さんの力になれるよう成長していきたい」と話し、子どもたちに向けてのメッセージを求められると、「子どもの間はやりたいことを思い切り、精いっぱいやってほしい。親の許す範囲で!」と、満面の笑みでコメントした。
そのほか今回、神戸市スポーツ特別賞が贈られたのは、柔道の世界選手権男子66キロ級で優勝した阿部一二三選手(26)と同選手権女子52キロ級優勝の阿部詩(23)選手の兄妹。同賞受賞は、一二三選手が5回目、詩選手が4回目となった。