「星の王子さま」にも登場する植物バオバブの仲間「フニーバオバブ」の開花が、大阪市の鶴見緑地内にある植物園「咲くやこの花館」で始まった。同館のフニーバオバブは、国内ではめずらしい開花株で、現在、花が咲く様子を観察できるのは同館のみという。
今夏、フニーバオバブのつぼみは40ほど確認されている。開花直前、つぼみはは長さ約15センチのソーセージ状になり、日没後、つぼみの先端が割れ、花粉をまき散らしながら30分ほどかけて花が開くという。マダガスカルにある現地の木では花が地上10メートル以上の高さにあるため、その様子を近くで見るのは難しいが、咲くやこの花館では目視で確認できる位置にあり、夜開く神秘的な花のドラマを肉眼で楽しむことができる。
咲くやこの花館によると、同館のフニーバオバブは「国際花と緑の博覧会」に展示するため、1988年、マダガスカルから移植。2006年から花を付けるようになった。樹齢は推定80年以上とみられるという。
開花が本格的になったタイミングで、11日(金)~13日(日)のうちの一晩、夜間開館が行われる。実施日はその日の午後1時に、咲くやこの花館のホームページで発表される。
◆フニーバオバブ開花に合わせた夜間開館
場所 咲くやこの花館 〒538-0036大阪市鶴見区緑地公園2-163
時間 19:00~20:30(18:45正面入り口に集合。予約不要)
料金 大人1000円、中学生以下500円(未就学児無料)
問い合わせ 咲くやこの花館、電話06-6912-0055
【咲くやこの花館 公式HP】