ーー三つ子の赤ちゃんの出産時の状況について教えてください。
「予定より2カ月早い妊娠31週で破水し、深夜に緊急帝王切開で生まれました。さなが1387g、みなが1529g、れなが1543gの低出生体重児でした。最初のころは呼吸を助ける管などが顔にいくつも付けられていたのですが、様々な検査をクリアして少しずつ成長していき、管をすべて外した三人の顔を初めて見た時はとても感動しました。医師の先生方、助産師さん、看護師さん、多くの方々のおかげで我が子を腕に抱くことができ、今でも感謝の気持ちでいっぱいです」
ーー三つ子の赤ちゃんの育児で大変だったことや印象に残っていることを教えてください。
「娘たちは生まれたときに、体に必要な栄養分を吸収する消化管が未発達でした。そのため吐き戻しが通常の赤ちゃんよりも多く、衣服やシーツなどの毎日の洗濯が大変でした。泣いてしまうと吐き戻してしまうので、そうならないように三人をかわるがわる、誰かしらが抱っこしていたと思います。また、夜中にあやして抱っこしたまま朝を迎えたとき、『あれ?あやしていると思っていた子と違う……??』なんてこともあるくらい、毎日へとへとでした」
ーー現在1歳4カ月に成長した三つ子の赤ちゃんたち、今の育児はいかがですか?
「だんだんとコミュニケーションが取れるようになり、育児を楽しむ余裕ができてきたように感じています。1500g前後で生まれた低出生体重児だったとは思えないほど体も大きく育ち、よく寝てよく食べ、喧嘩もして……元気いっぱいに育ってくれています。3人で仲良く遊んだり、『三つ語』とも言われる3人だけで通じ合う、よくわからない言語で話したりしている様子を見ると、三つ子で産んであげられて良かったなと感じます。
また、3人を連れて歩いていると話しかけてもらう機会も多く、『お母さん大変ね、頑張ってね!』と温かい言葉をかけていただいたり、周りの方の優しさに助けられています。毎日のごはん作りやお風呂など、三つ子育児はまだまだ大変なことも多いですが、3人とも可愛くて可愛くて仕方がありません!」
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(取材・文=五ヶ瀬あお)