サッカー・J1のヴィッセル神戸は19日、ホームのノエビアスタジアム神戸で、2023明治安田生命J1リーグ第24節の柏レイソル戦に臨みます。この一戦を前に、ヴィッセルの監督と選手が18日、オンラインでの試合前日会見で意気込みを述べました。
7月22日のJ1第16節延期分・川崎フロンターレ戦から約1か月ぶりとなる神戸での試合となるヴィッセル。アウェイでの2試合では、前々節(J1第22節)で横浜FCに0-2と苦杯をなめたものの、前節(同第23節)の川崎F戦ではFW大迫勇也選手の直接FKからのゴールで1-0と勝利。今シーズン14勝目を挙げ、勝点は前年度王者の横浜F・マリノスと同じ47。得失点差で首位に立っています。
ただし、今回の相手、柏には、リーグ戦で最近4試合勝てていません。J1での対戦成績も12勝5分け28敗と大きく負け越しています。今シーズン最初の対戦となった5月20日のJ1第14節、アウェイゲームでは1-1と引き分け。ネルシーニョ監督から井原正巳監督に代わった直後で、下位脱却へ気迫がみなぎっていた柏に、苦戦を強いられました。
吉田監督は、「相性は気にしていないが、カウンターは相手の武器であり、そこはしっかり対応しないといけない」と警戒。「攻撃でどれだけ自分たちがやりきれるかを突き詰めたい。(0-2で敗れたJ1第22節)横浜FC戦のときに先手を取られて苦しんだ。敗戦から学んだことも選手と共有した。そこも柏戦でいきてくると思う」と、堅守速攻を仕掛けてくることが予想される相手に対して、先取点を取ることの重要性を語っていました。
また、チームの攻撃の核の1人、MF汰木康也選手は、「相手の順位を気にすると危ない。すごくいいチーム」と柏をリスペクト。「(柏)対策をして準備しているが、自分たちのサッカーをどれだけやれるかが重要。自分たちのサッカーができていないときは、横浜FC戦のように難しい試合になる。ボール保持と、シンプルにプレーするところを使い分けていきたい。勢いのある攻撃が武器なので、それができれば必ずいい結果が出ると思う」と意気込みをコメント。今シーズンのヴィッセルらしさを出せるかが、勝利へのポイントになりそうです。
ヴィッセルには夏の新戦力として、MF新井瑞希選手が16日に加入。早速17日の練習から合流した海外経験もあるドリブラーは、J2の東京ヴェルディ時代に当時の監督である現ヴィッセル神戸スポーツダイレクターの永井秀樹氏のもとで活躍した経歴を持つだけに、クリムゾンレッドでどんなプレーを見せてくれるか楽しみなところです。
「まだ出るかどうかわからないが、加入最初の試合、出る出ないにせよ、チーム状況的に絶対に大事な試合。明日はしっかり準備してチーム全体で戦いたい」と抱負を述べた新井選手。
持ち味は「1対1(での勝負)や、サイドで持ったときに相手をはがしてシュートにつなげるなど、アタッキングゾーンでのアイデア」という新20番は、横浜FCではチームの戦術もあってリーグ戦4試合での出場にとどまっていましたが、「(J1で)できると思っていて、そこは自信がある。自信を自分のなかで終わらせず、ピッチで出して、周りの人に見せて、評価、結果を出して、周りに認めてもらうこと(が大事)。まず試合に絡んで結果を出すのが、自分に課している目標」と、新天地での活躍を誓っていました。