劇作家・平田オリザが語る「雲の上の人」 憧れの俳優・平田満の魅力 「情けない男を演じたら日本一」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

劇作家・平田オリザが語る「雲の上の人」 憧れの俳優・平田満の魅力 「情けない男を演じたら日本一」

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 劇作家・演出家 平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、俳優の平田満さんが出演。つかこうへいとの出会いや近年ライフワークとなっている活動など、多岐にわたって語りあった。

俳優・平田満さん

 番組冒頭、「平田満さんは僕にとって雲の上の人。憧れの俳優です」と告白したオリザさん。姉の影響で中学生のころからつかこうへいの作品を観ていたオリザさんにとって、平田満さんが出演した舞台『熱海殺人事件』は、「演劇はこんなにも自由だったのか」と大きな衝撃を与えたという。

 平田満さんとつかこうへいの出会いは、早稲田大学在学中の学生劇団時代にまでさかのぼる。その後、1974年に劇団「つかこうへい事務所」へと参加し、以降、ほとんどの作品に出演してきた。当時について、平田満さんは「僕はほかの演劇を知らなかった。免疫がなくて、(つかさんの世界観に)たちまち感染してしまった(笑)」と振り返った。

 1982年に公開された、つかこうへいの代表作のひとつでもある『蒲田行進曲』において舞台と同じ「ヤス」を演じ、『第6回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞』を受賞した平田満さん。

 劇団解散後も、テレビ、映画、舞台など幅広いシーンで活躍。2006年には、妻であり俳優の井上加奈子さんとともに企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」を設立し、次世代作家・演出家らとさまざまな試みに取り組んでいる。つか時代を知らない若い作家らと組むことは発見も多く、おもしろいのだという。

 ほかにも、2011〜2018年の期間で穂の国とよはし芸術劇場PLAT(愛知県豊橋市)の「芸術文化アドバイザー」を務めたほか、東京大学の教授・梶谷真司さんとともに「哲学対話」の場を設けるなど、その活動は多岐にわたる。

「今までで忘れられない現場は?」という問いには、「『飛龍伝』の初演」と回答。その真意について、このように語った。

「そのころはまだ3人芝居でね、観客も10人くらいしかいないところでツバと汗の芝居。“小劇場の極み”ですよ(笑)。でも、『僕の好きな場所は小劇場なんだなあ』と思うんです。ぎゅうぎゅう詰めで熱気がある空間。大きい舞台はなんだか居心地が悪くて」(平田満さん)

 つか劇団に所属していた風間杜夫さんと平田満さんが共演していた、2014年放送のドラマ『ごめんね、青春』(TBS系)を興味深く視聴していたというオリザさん。同作での平田満さんについて、「僕にとっては最高のほめ言葉なんですけど……。平田満さんは、情けない男性をやらせたら日本一。情けなさを徹底される、それがかっこいい」とコメント。

 これに対し、平田満さんは「僕自身が情けない男なんですよ。そこから外れることのほうが嫌なのかもしれません。かっこつけてるんじゃないか、って」と照れ笑い。“俳優・平田満さんのファン”という、オリザさんの一面が垣間見える放送となった。

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年8月17日放送回より

☆☆☆☆☆

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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