西宮市にある中高一貫教育校「武庫川女子大学附属高校」(以下、武庫女)。勉強だけではなく部活動にも力を入れていて、体育部、文化部ともに上位大会への進出を果たしています。なかでもコーラス部は、昨年度の第75回全日本合唱コンクール全国大会で金賞に輝きました。今年も全国の舞台を目指して練習を続けるコーラス部の皆さんに話を聞きました。
現在、コーラス部の部員数は32名(高校生のみの人数。中学生は23名)。「聴いてくださる方々に感動を!」をモットーに、練習に励んでいます。部員は、附属中学校からの内部進学者がほとんど。歌が好きだから、演奏を見て憧れたからという理由で入部した生徒のほか、コーラス部に入るために武庫女を受験したという生徒もいるそう。
大会への出場はもちろん、定期演奏会や地域のイベントでも歌声を披露するコーラス部の生徒たち。定期演奏会では、自分たちで一から作り上げるミュージカル風の舞台を毎年披露。プログラムや楽譜、ダンスもすべて生徒たちが考えています。「意欲的に、楽しそうに取り組んでいる」と顧問の長田紫苑先生は話します。
今年も、全日本合唱コンクールやNHK全国学校音楽コンクール(以下、Nコン)の全国大会出場を目指して練習を重ねるコーラス部。指揮をするのは、前顧問である岡本尚子(たかこ)先生です。「例年とは違う体制での活動ですが、みんなで助け合ってより良い演奏を目指していきたい」と長田先生も意気込みます。
「私たちの学年は、中3の時にコロナの影響で大会がなくなったという経験があるので、その苦い経験をバネに、絶対に全国大会へ行きたい!」と強い思いを話すのは、副部長で高校3年生の津森春香さん。大変な練習の中でも部活全体の雰囲気が暗くならないように、明るく元気でいることや大きな声で返事をすることを心がけているそうです。
同じく副部長で3年生の林歩希(ほまれ)さんは「青森県で行われた昨年の全日本合唱コンクール全国大会は、とても貴重な良い経験になった」と活動を振り返ります。昨年度、大会自由曲のために作られた信長貴富氏委嘱作品の「風」を披露したことも思い出に残っているそう。
「昨年、一昨年とNコンでは全国大会に出場することができず悔しい思いをした。今年こそは、必ずその舞台に立ちたい。そして、全日本合唱コンクールの全国大会にも絶対に出場したい!」と今年の目標を熱く語ってくれました。