新体制会見当日の24日に加入が発表されたのは、元U-20日本代表MF林愛花選手です。昨年の「FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022」では、浜野選手や天野紗選手とともに、日本の準優勝メンバーとなった林選手。JFAアカデミー福島ではキャプテンを務めた経験を持ち、その後はアメリカにわたった有望株は、今回、「アメリカの大学に進学決定も、それまでの期間、INACで一緒にと。『試合に出たい』、『使えるなら使いたい』と(思惑が一致し)正式に登録することになった」(安本社長)。
林選手は会見で、「アメリカへの入学が決まっているなか受け入れてくださったこのチームに感謝の気持ちをもって過ごしたい。今シーズンの目標は全力プレー。新しいステージでの挑戦、全力でのプレーで見える課題、改善点に目を向けて、1試合1試合成長できるよう頑張りたい」と話していました。背番号20は、来年1月までINACでプレーの予定ですが、前半戦でチームのカギを握る活躍を見せてくれるかもしれません。こちらも期待が高まります。
新体制会見では、2023-24シーズンから着用する新ユニフォームもお披露目されました。コンセプトは「よりシンプルに力強く」。ヒュンメル社の象徴である「シェブロンライン」が全面にデザインされ、襟元には神戸市の花「あじさい」もプリントされています。GKの1stモデルが紫色なのも斬新です。
さらに、この日の会見では、安本社長が「選手にもこの話はまだしていなかった」というホームゲーム新企画を発表しました。
「2023-24 WEリーグカップ」グループステージ唯一のノエビアスタジアム神戸での試合、9月10日(日)の第3節ちふれASエルフェン埼玉戦(午後4時キックオフ)では、「お客さんに観戦料を決めていただく企画を実施する」と安本社長。
「チケット代はあなたが決める『Shall WE Pay?』」と名付けられた企画では、試合の感動・興奮度など、観戦客の満足度を入場料相当に反映するというもの。一部の有料席を除き、入場は無料となり、帰りに出口で最低金額100円以上をスマホ決済アプリ、現金、またはクレジットカードで支払う形になるそうです。(※入場にはINACチケットで事前申込が必要も、当日入場券の配布もあり)
新シーズンも魅力あふれる企画でWEリーグを盛り上げるINAC神戸。チームの躍進のみならず、その取り組みからも目が離せません。