神戸市内の独身寮で大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反罪に問われた兵庫県警・明石警察署の元巡査の男(21)の初公判が8月31日、神戸地裁で開かれた。
検察側は懲役10か月を求刑、即日結審した。判決は9月15日。
男は2023年6月、神戸市須磨区内の兵庫県警独身寮で、液体大麻0.4グラムを隠し持っていたとされる。
男は「(逮捕されるまでに)大麻を150回吸っていた。仕事のストレスがあった」と述べ、起訴状の内容を認めた。
検察側は、男の大麻吸引をめぐる常習性を重くみて懲役10か月を求刑した。一方弁護側は、男が懲戒免職処分を受けているなど、社会的制裁を受けたとして、刑の執行を猶予するよう求めた。
男は2022年12月、元同僚の男と大阪市内の飲食店で液体大麻を共同所持した疑いで麻薬特例法違反容疑で再逮捕されたが、神戸地検は8月22日付でいずれも起訴猶予処分とした。