なでしこOGが思慮、現役引退の岩渕真奈は「代表で『自分の入っていくところはない』と思ったのかな」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なでしこOGが思慮、現役引退の岩渕真奈は「代表で『自分の入っていくところはない』と思ったのかな」

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

この記事に関するTwitterを見る

 サッカーの日本女子代表・なでしこジャパンで長きにわたって活躍するなど、日本の女子サッカー界を牽引してきたFW岩渕真奈選手(30)が、9月1日に自身のSNSで現役引退を表明しました。これを受けて、なでしこOGがラジオ番組を通じて岩渕選手の引退についての感想を述べました。

 1993年3月18日生まれ、東京都出身の岩渕選手は、独特のドリブルなど攻撃センスが光るアタッカー。16歳でなでしこジャパン入りし、2011年のFIFA女子ワールドカップ(以下、女子W杯)優勝、2012年のロンドン五輪銀メダル獲得などにも貢献しました。その後も2度の女子W杯や、2021年の東京五輪に出場するなど、近年のなでしこでは主軸を担い、代表Aマッチでは通算90試合出場37得点を記録。個人としても、日テレ・ベレーザ(現、日テレ・東京ヴェルディベレーザ)やINAC神戸レオネッサ、ドイツのバイエルン・ミュンヘン、イングランドのアーセナル・ウィメンなど、国内外の名門クラブで活躍していました。

 しかし、今年行われた女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会のなでしこメンバーには選ばれず、所属クラブのアーセナル・ウィメンとの契約も満了となっていました。そして1日、SNSのX(旧、Twitter)で「プロサッカー選手を引退することに決めました」と発信した岩渕選手は、8日に行われる記者会見で自らの口からしっかり思いを伝えたいということも、あわせてつづっていました。

 元なでしこジャパンDFの川上直子氏は、4日のラジオ番組で、「日本の女子サッカーにとって、さみしいなというニュース」として、岩渕選手の現役引退の一報を紹介しました。

ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーを務める、元なでしこジャパンDF川上直子氏(写真:ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』黒川良彦)

 そのなかで、「いつか引退は、選手の誰もがあること。ただ、30歳と若いし、自分の身体のこともわかって、けがをしてもうまく付き合えたりする年齢でもあると思うので、(プロサッカー選手として)一番いいときでもあるのかなと思うけど……」と、引退を惜しむコメントも。

 今回W杯メンバーに選ばれなかったこともきっかけになったのではという川上氏は、「来年パリ五輪があるので、『なんでそこを目指さないの?』と思う方もいると思うが、どうだろうな……。(W杯)ベスト8どまりとはいえ、けっこう活躍が目立ったので、『もう自分の入っていくところはないのかな』と思っちゃったのかな、気持ちが切れちゃったのかなと思う。海外のチームとの契約も終わったこともあったので。また、けっこうけがも多い選手だったので、そういう部分で、ちょっと休みたいなと思ってしまったのかな」と、岩渕選手の心情を察していました。

 川上氏は最後に、「(岩渕選手は)若いときからなでしこジャパンで日本の女子サッカーを引っ張ってきた選手。引退しますが、これから育成や、小さい子どもたちへのサッカー教室などで、教えることもあると思う。まだまだこれから日本の女子サッカーに深くかかわってくれると思う」と、岩渕選手が新たな形で今後の日本女子サッカー界に貢献することを期待していました。

 ラジオ番組のリスナーからも、「30歳とまだ若いので、もっと輝いてほしかったし、残念。引退後も女子サッカーにかかわってほしい。どういうフィールドにいくのかわからないが、今後の活躍に期待」、「数々の素晴らしいプレーを見せ続けてくれた。サッカーファンのなかで思い出として生き続けると思う」など、惜しむ声、ねぎらいの声が数多く寄せられていました。

ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーを務める、元なでしこジャパンDF川上直子氏(写真:ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』黒川良彦)
LINEで送る

カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2023/09/04/月 18:30-19:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事