姫路バイパス姫路サービスエリア(兵庫県姫路市広畑区、以下 姫路SA)が、9月13日(水)午後10時以降、一般道からは利用できなくなる。姫路河川国道事務所が発表したもの。これまで、長時間駐車による混雑を解消しようと啓発活動を進めてきたが改善が見られなかったためとしている。
同事務所によると、姫路SAの混雑は「相乗り」行為が原因。相乗りとは、行先を同じくするグループのメンバーが各々の車でSAの駐車場に集合し、そのうちの1台(あるいは少数)の車に乗り合わせて目的地へと向かう行為。姫路SAでは、ガソリン価格の高騰や2000年の姫路バイパスの無料化を背景に、この相乗りが多発。約100台分の乗用車駐車スペースに多くの車が長時間放置されることで、混雑が常態化していた。
そのため同事務所では、2008(平成20)年頃から看板の設置や啓発活動を進めてきたが改善が見られず、さらに、今後県道広畑青山線の接続(令和7年度暫定2車線供用予定)で姫路SAのさらなる利用増加が予想されることから、今回の措置に踏み切ったという。
13日午後10時から、姫路SAを一般道から利用できない形態に変更する工事に取り掛かる予定。同事務所では、この措置により、姫路SAの休憩施設としての機能が向上し、相乗り行為を減らす効果も期待できるとしている。
2022年12月5日に実施された調査では、姫路SAへ入場した車のうち約3割が一般道からで、午前中の入場が多く、約100台分のスペースに停められた車のうち約6割が4時間以上の長時間駐車だった。うち、相乗り行為による長時間駐車は40台。その9割以上が仕事目的で、平均駐車時間は10時間以上に及んでいた。
対策後の姫路SAの利用状況については、今後調査を行い年内を目処に公表される予定。なお、今回の工事によって姫路西インターチェンジの利用方法が変わることはない。